そう言われて彼と共に自分の家へと向かう
向かっているときは無言になると思っていれば意外と彼は話しかけてくる
いつもは何してるの~?だとか好きな食べ物は~?とか、そんな感じの簡単な会話
気がつけばもう家の目の前まで来ていた
そうして彼の姿はパッと消えていった
そうして自分の家の鍵を開けてただいまと言いながら家へ入っていく
すると家の中は微かにいい匂いが漂ってきた
晩飯の準備でもしているのだろうか
匂いのする方向へいくと予想通り、発生源はキッチンでそこに近づくにつれお肉でも焼いているのだろうか、ジユーッジューッと美味しそうな匂いや音に包まれ疲れていた体や帰り道に起こった出来事や悩みは全て抜けていくように取れていく感覚がする
お腹が空いてくる
料理をしているのは弟のジェラルディ
こちらを向いてニコッと微笑みを浮かべる弟
そんな姿を見るだけで平和だと感じてしまう
過去にエネミーに自分達の住んでいた町を破壊され、壊滅させられた
そこへ助けに来たとある3人組
生き残ったものは助けられたもののもう少し到着が早ければあんなことにはならなかったのに……と思う時もあるが今さら悔やんだって仕方がない
今はジェラルディが元気に笑って生きててくれればそれでいいのだ
そうして階段を上り自分の部家へ行く
荷物を置いて制服を脱ぎハンガーに掛ける
制服の下には白と黒のシンプルな体操服を来ているため制服を脱いでも平気
着替えを持ち階段を降りては風呂場へと向かう
脱衣所で服を脱ぎ洗濯機の中へ適当に放り込み着替えは籠に、サングラスは外して洗面台へと置く
ガラッとドアを開けてゆっくりと湯舟に使っていく
お湯の温度は程よく暖かい
少ししては頭を洗うなり体を洗うなりして再度湯船に浸かる
「お~い、飯できたってよ」
なんて呼ばれる声が微かに聞こえ風呂からあがる
先程呼んできたものはジェラルディ、弟と同じ学年の友達である…え~っと…確かマングローブ高橋だ
いつも高橋呼びしているから本名なんて忘れた
体をバスタオルで拭き服を着る
そしてリビングへ向かいドアを開くと美味しそうな匂いと共に机に美味しそうな料理が並べられていた
現在リビングにいるのは自分、ジェラルディ、高橋、森風の4人だ
キリミの姿はどこにもない
おそらくいつものように部屋にでもいるのだろうか
そう言いながら階段を上りキリミの部家へ向かう高橋
先に椅子に座り話ながら待っていれば2人が来る
二人も椅子に座り食べ始める
キリミが最近部屋に籠るのだが自分がいるからなのか答えをはぐらかす
まぁ他のみんなが分かってるってことは十中八九そうなんだろうけど
この4人組はどこかで働いているらしいがどこで働いているかは自分も知らないし教えてもくれない
まぁ、元気にやってくれてるなら言及などはしない
幸せならそれで十分だ
しばらくしては食べ終わり食器を片付けていく
今日はこの後特段なにもやることは無いので部屋に行きスマホを開く
マップアプリを開き渡された紙に書かれた座標を打ち込んで検索をする
するととある廟堂が表示される
内密に……とは言われたもののこの廟堂がなんなのかを聞くくらいは別にいいだろう
そう思いリビングへ向かう
この時間帯は大体4人はリビングで話していたりちょっとしたゲームをしたりしている
階段を降りればリビングからは楽しそうな話し声が聞こえる
ドアを開きリビングに入るとそれに気づいたのかこちらをみる4人
そう言いながら画像を見せるとジェラルディ、高橋、森風の3人は驚いたように目を見開き硬直
キリミはいつも通り笑顔だがやはり彼も硬直する
言っていいのか駄目なのか分からない
だがこの4人は完全に知っている様子
もしかしたらこの4人の働き先は討伐部隊なのでは…?とふと脳裏に浮かぶ
ガタッと立ち上がるジェラルディ
それを見てなだめる森風
そうしてリビングを出て自分の部屋に戻る
心意気は決まった
やってやろうじゃないか、討伐員!












編集部コメント
引きこもりのおじさんと真面目な女子高生という組み合わせがユニーク。コンテストテーマである「タイムカプセル」が、世代の違う二人をつなぎ、物語を進めるアイテムとして存在感を発揮しています。<br />登場人物が自分の過去と向き合い、未来に向かって成長していく過程が丁寧な構成で描かれていました。