第11話

【藤堂葵】無自覚もほどほどに。
1,442
2024/12/12 01:08 更新
リクエストありがとうございます!
片想い…結局相手も気づいてないだけで好きだったりするんですよね…経験?ありませんよそんなの。


『あーおいっ!』

「うおっ?!」

 
バッと後ろから葵に飛びつく。“うおっ?!”とか言いつつ全然よろけずに受け止めてくれる。

私と葵は中学から一緒。の割には結構仲もいいと思うし、葵の妹ちゃんともよく遊ぶ。もう藤堂家公認じゃない?!だよね!!

で、見ての通り私は葵のことが好きだ。でも、告白もしてないし、それ以前に葵は気づいてない…と思う。


『ねぇ、今度の休み、2人で美味しいものでも食べに行こうよ!』

「いいけど…どうしたんだ?急に。」

『いやぁ、美味しいもの食べたいなぁって!』

 
そう!どうにかしたいと思った私は、葵をデートに誘うことにした!美味しいもの食べたいって言うのは本当だけどね。



週末。


ついに、葵とデート(仮)の日…友達にも相談したし、服も自分の中の最大の可愛い服にしたし!…ミニスカ履いただけだけど…ま、まぁ。いいだろう!


「お、あなた。待ったか?」

『葵!んーん。全然待ってないよ。』

 
“じゃ、行こっか。”と、私が最近行って美味しかったなと思ったカフェに向かう。

そこのカフェはとても落ち着いた雰囲気で、女性からも男性からも人気のお店。

店内に入ると、数々の照明が綺麗に光っており、とても幻想的な空間になっている。
席に案内してもらい、葵と向かい合わせになって座る。


『私、これにする。葵はどうする?』

「じゃあ、俺これにするわ。」

『おっけー。じゃ、店員呼ぶね。』

 
ピンポーンと鳴るボタンを押し、店員さんを呼ぶ。2人が決めた飲み物や食べ物を間違いがないように注文をする。

すると、店員さんが、


「こちら、カップル用のストローがご利用できますが、どうなさいますか?」

『カッ…プルストロー…』

「じゃあ、それで。」

『っ?!』

「かしこまりました〜!」

 
いやいや、私たち付き合ってないのに、カップル用のストローなんて…というか、葵はそれでいいの?私と飲み物一緒に飲んでいいの?!
確かにさ、飲み物とか大きめだから一口二口一緒に飲もうって言ったけど、カップル用のストローとはちょっと違うじゃん!!

でも…聞くのもなんか恥ずかしいし…まぁ、いいか。
葵と他愛のない会話をしていると、注文したものが運ばれてきた。

飲み物には、2つのストローが合わさり、ハートの形にまがったものが刺さっている。


「じゃ、届いたし飲むか。」

『うん。そう、だね。』

 
と、遠慮がちにストローに口を付ける。


『ん!おいしい!』

「まじか。俺ももらうわ。」

 
でも、よく考えたらこれは間接キスじゃないんだよね。じゃあ大丈夫か(?)

次はケーキを食べる。すると、これもまた美味しい。いや〜甘いものってやっぱり幸せな気持ちになる…
もぐもぐと2人で食べていると、葵が私の口の方に手をもってきた。


『んっ…どうしたの?』

「口にクリームついてたから。とっただけ。」

『ありがと…ぅ?!』

 
クリームを取ってくれるまではよかった。でも、そのクリームを舐めるとは思わないでしょ?!

これを無自覚でやってるの…もう犯罪だろ…


「ん?なんかあったか?」

『んーん。なんでもない…です……』

 
私が葵を攻略できる時は、いったいいつになるのやら。
遅れてすみません!
推しだからかな?いつもより長くなっちゃった。

プリ小説オーディオドラマ