2人はぱっと顔を輝かせて
と高いテンションのまま自己紹介をしてくれた。
「しょう」さんは言わずもがな、「テラ」さんにも聞き覚えがあるような気がする。
ネームプレートは人形師の人の仕様だから、テラさんも1度は受賞しているのだろう。
もっと詰まるかと思ったが、称賛の言葉は案外するっと口から出てきた。
自分以外の人が受賞したという事実を、もう自分は受け入れているのだと感じた。
最近はすぐに諦める心が出てしまうから、自分が嫌になる。
私との会話で、こんなに楽しそうにしてくれるんだ。
ついさっき自分で卑下した自分が、少し、好きになりそうで。
そんな自分をまた嫌いになる。
3人の仲の良さからくる、どんどん展開していく流れにまたついて行けず困ってしまう。
急ににゅっと視界に佐久間さんが入ってきた。
パーソナルスペースが狭いのだろう。
多くの人に愛されるキャラだなぁと感じる。
やはり人形師の人柄も、人形への影響はあるのだろうか。
わざとらしくキリッとした顔をつくり、元気よく手をあげる佐久間さん。
子どものように満足げに笑う渡辺さ…翔太さん。
目尻を下げた、ギャップのある笑顔を見せる岩本さん。
人との出会いはやっぱり良いもので、憂鬱な気持ちもとんでいくように思えた。












編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。