七夕は泣きながら、僕の話を聞いてくれた。七夕との戦いが終わった訳では無い。まだまだこれからだ。約束したからにはどんなドジをしても、どんな失敗をしても向き合わなきゃいけない。だから、だから、、何をしたらいいんだろう…。
結局は見切り発車で、意気地無しなのは変わってない。ほんとダメだな。何も出来ない。
こんなんで、戦えるのだろうか。
僕を見かねてか、七夕は僕に心の内を話してくれた。
泣きながら、ゆっくりと。
七夕の思いを初めて知って、僕は驚きが隠せなかった。僕も泣いていた。そして、空も。
七夕の言葉は信じられないほどに、僕の不甲斐なさを感じさせた。でも、七夕が教えてくれたのかもしれない。戦い方を。
僕は、七夕を抱きしめた。
七夕の強さは相変わらずだった。僕も強くなりたい。
七夕は笑った。これはきっと、本当の笑顔なんじゃないかな。
七夕と本気で語り合ったのは初めてかもしれない。これで、七夕が前進するきっかけになってくれれば僕はきっと僕の役目を果たせたんだろう。
2人で笑いあった。何週間ぶりの七夕の笑顔は前よりもずっとずっと輝いていた。
そして、いつの間にか、空も笑っていた。














編集部コメント
引きこもりのおじさんと真面目な女子高生という組み合わせがユニーク。コンテストテーマである「タイムカプセル」が、世代の違う二人をつなぎ、物語を進めるアイテムとして存在感を発揮しています。<br />登場人物が自分の過去と向き合い、未来に向かって成長していく過程が丁寧な構成で描かれていました。