No.を257に固定しました。
ここはとある研究所の運動用フロア。
ここにいる実験体たちはこの場所を外と呼び、一日に1時間ほど、管理員に見守られながら自由に過ごすことが許されます。
ここにいるのは全ての実験体ではなく、実験がある程度うまくいってカプセルから出ることが許された者だけですが…
それでも皆明るく元気に過ごしています。
…人前では、ね。
痛い!辞めて!
怖いよ…助けて…!
この子達に手を出すな!
逆らうな!これは常識なんだよ!
常識も守れない奴らは生かすこともできない!
お願い!助けて!
嫌だ…お母さん…!
姉さん…
ここは平和なんかじゃない
誰も幸せを感じていない
いつもいつも、壁越しに微かに聞こえる声。
断末魔、叫び声、泣き声、呻き声…
そして、思い通りにならないだけで呆れている研究員の声。
今日もため息や怒鳴り声が聞こえる。
これ以上誰も悲しませたくない、苦痛を味わって欲しくない。
そんなありきたりな正義感だけが私を作り上げた。












編集部コメント
引きこもりのおじさんと真面目な女子高生という組み合わせがユニーク。コンテストテーマである「タイムカプセル」が、世代の違う二人をつなぎ、物語を進めるアイテムとして存在感を発揮しています。<br />登場人物が自分の過去と向き合い、未来に向かって成長していく過程が丁寧な構成で描かれていました。