ヤン君の教室は 私のクラスの隣
だからすぐに着いてしまった
とか言いつつ
返さないといけないのは分かってるから
勇気を振り絞ってみる
みんなの視線がこっちに向く
ヤン君はと言うと
一緒にお弁当を食べてる人達に冷やかされて
こっちに向かって歩いてきた
絶対、告白だと思われてるよね???
ヤン君モテモテだし
こういうのよくあることなのかな…
そう言って 本をヤン君に見せる
教室に帰ろうとすると
ヤン君に呼び止められた
ヤン君の手を見ると
そこには 私のBL漫画が…
うそ…!超恥ずかしいんだけど!
学校の男子に…
ましてや 学校1のモテ男に…
BL本を拾われてしまった
終わりだ
ここは 知らないフリ して立ち去るしかない
いや、でもあれ初版限定のグッズ挟まれてるし
さすがに捨てられないよなぁㅠ
ブックカバーついてるし
他人の本の中身なんて見ないはず …
やばい、気まずい
早く違う話題に…
そう言ってヤン君は
その作家さんの別の本を持ってきた
初対面なのに?いきなり?
せっかく貸してくれようとしたのに
突き返すのも悪いなと思って
本を借りてしまった
⇒Next ♡60














編集部コメント
引きこもりのおじさんと真面目な女子高生という組み合わせがユニーク。コンテストテーマである「タイムカプセル」が、世代の違う二人をつなぎ、物語を進めるアイテムとして存在感を発揮しています。<br />登場人物が自分の過去と向き合い、未来に向かって成長していく過程が丁寧な構成で描かれていました。