すぅーーーーーーーーと息を吐く。
みんなに。認められなかったらどうしよう。
不安が脳裏をよぎった。
活動を始めて3ヶ月の日。
俺は、
みんなに
ーーーーーーーー悩みを打ち明けることにした。
"人生で困っている"
この言葉が出るかな。
不安の中キャスを開く。
曲が流れるにつれ緊張してきた。
1000人を超えたあたりからはもう。
みんなが心配なのと同時に自分の鼓動が早まる。
ーーーーーーーー配信が、始まった。
ーーーーーーーーわからない。
ここまで、
積み上げたもの。
全部崩れる。
でも。
「俺は、なんで生きてんのかなって思ったり、すとぷりに入って、鬱が酷くなったりした。本当は、脱退も考えた。でも、君たちがいて、最後までやろうって決めたーーーーーーーーはずだった。」
「だけどーーーーーーーー。」
嘘ついて、ごめん。ななもり。さん。
本当は、"生きる理由が見つけられる"
なんて思ってないんだ。
ごめん。ごめんね。
「脱退を、決意しました。」
メンバーに言ってなかった。
きっと。と思いLINEを開くと通知が5件。
話し合ったんだ。って。次の言葉が出なかった。
理由は、とりあえず辛かったから。
ーーーーーーーーと一言いうと枠を閉じた。
一件のLINEが目に入る。
ーーーーーーーー!?
るぅとさんは、わかってくれたんだな、、
もう、、正直配信疲れた。
個人でも活動したくない。
ー、、、そういうことじゃない。
生半可な気持ちでしていたつもりはなかった。
ちゃんとカマキリも出したし、、
自分の身を削ってまで頑張ったつもり。
ーーーーーーーー放り投げさせられた感。
これから、どうしよ。
ーーーーーーーー続く
編集部コメント
引きこもりのおじさんと真面目な女子高生という組み合わせがユニーク。コンテストテーマである「タイムカプセル」が、世代の違う二人をつなぎ、物語を進めるアイテムとして存在感を発揮しています。<br />登場人物が自分の過去と向き合い、未来に向かって成長していく過程が丁寧な構成で描かれていました。