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当たり前だけど、蘇枋は圧勝だった。
珍しくやる気になっていたから相手さんも可哀想だ。
すっかり端っこで怯えちゃって......
で、次は柊さんと、
佐狐さんだ。髪色違うけど絶対にそうだ。
佐狐さん......さこっちゃんは、柊さんに心酔していた人の1人だった。でも柊さんに置いて行かれて、学校にもあまり行かなくなったらしい。
私が彼に会ったのはそんな時だ。
ああそうだ。しっかりと覚えている。
唯一私と同じ意見だった。
柊さんに好かれていたのに、喧嘩を人を守るものとして扱っていなかったから。
そこから何回か会って話して、いつの間にかあだ名で呼ぶようになって。
しばらくしたらいなくなってたけど、まさか獅子頭に入ってるとは思わなかったなぁ......
まぁ実力上げなら獅子頭が最強だ。
にしても、やっと戦うのか。
本当は柊さんを応援するべきだけど、今回ばかりは許して欲しい。
こうして、3回戦が始まった。
結果は......これはしょうがないと思う。
さこっちゃんは確かに強くなってた。
でも、柊さんは努力で勝てるような相手じゃない。
3回戦、
風鈴高校の勝利である。
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。