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第15話

2 .地平線の先には
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2025/05/04 09:00 更新
 あなたの一人称はずっと荒野を歩いていた 。
 でも 、空と地平線 。空と地平線 。
 そればっかりが繰り返されるだけ 。
 
 
あなた
( 少しは進んだのかな 、
  全く距離感が掴めない )
 
 
あなた
( 結構進んだはず
  なんだけれども …  )
 
 
あなた
( 景色が変わらない  …   、 
  何も見当たらない )
 
 
あなた
( このままもし 、
  何も見つからなかったら 
  どうしよう …  )
 
 
 どこまで来たのだろうか 。
 そもそも 、ここはどこなのだろう 。
 このままどこに向かっているのだろう 。
 どこかに辿り着けるのかな?
 ぼんやりとした頭で考えてとぼとぼと歩く 。
 疲労感が襲ってくるかどうかという時に 、
 不意にあなたの一人称の目の前に 、いつの間にか
 ポツンと標識のような物が現れていた 。
 その標識を見ると 、たった一言 、
 「 ← ルテホ昏黄 」とだけ書かれていた 。
 
あなた
 ルテホ?
  … あ 、ホテルってことか! 
あなた
 よかった 、やっと
 文明社会に出会いそうだぞ!
 怪しいホテルじゃないといいなぁ 
 
 あなたの一人称は標識の方へと足を運んだはず  …  だったが
 
あなた
 何もないや 。おかしいなぁ  …  
 標識通りに歩いたつもりなんだけど 
 
 デタラメの標識だったのか 、
 或いは既に取り壊されてしまったのだろうか 。
 そう思いながら辺りをキョロキョロと
 見回していると __
 
あなた
   __  え? 
 
 あなたの一人称がふと瞬きをした瞬間 、
 影がかかってふと頭上を見上げたら 、
 そこには確かに " 何か " が建っていた 。
 
あなた
 何これ  …  ? 
 
 有り得ない 。ついさっきまでは 、
 どこを見ても地平線しかなかったはずだ 。
 それなのに 、いきなり
 あなたの一人称の目の前に大きな建物が現れた 。
 幻覚なんかじゃない  …  
 確かにホテルは 、そこに建っている 。
 ホテルは重厚な扉で 、結構年季が入っている 。
 
あなた
 これがホテル  …  なのかな? 
 
 建物は随分と古めかしい 。
 一見洋館のように見えるっちゃ見えるが 、
 屋根には瓦が使われているところもある 。
 まるで観光地にある異人舘みたいだ 。
 何だか胡散臭いが 、
 ここでじっとしているわけにもいかない 。
 
あなた
   …  入ってみるか 
 
 あなたの一人称は恐る恐る 、ドアノブに手を伸ばした 。

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