あべside
お風呂に入って、テレビも見て、ゲームもやって、お話もしてベッドに入った。
目を閉じる、と
と、佐久間に止められた。
変な声がでて、その声を隠すように話す
思ってることがバレバレに見透かされていて、怖くなって毛布を肩まで被せる
ニヤニヤと分かりやすくわざと佐久間を見る。
佐久間はどこか切なそうな顔をしてベットに転がる。
それもそうだ。
佐久間は会いたくて俺とあった訳じゃないんだから。
嬉しかった。
声を出してから初めて気づいた。
おれ、泣いてる…?
涙が会話を止めた。
佐久間の方を見ると、佐久間も泣いていた
それがどうしようもなく好きだった。
俺は…
佐久間のことが好き…なのかもしれない
ごめん、と謝ると 佐久間もごめんと謝った。
まっすぐ前を見ると、涙でぐちゃぐちゃの佐久間の顔。
そのまま、8秒くらい見つめあった。
そういえば…8秒見つめ合うと恋に落ちる、らしい。
佐久間が肩を震わせる。
笑ってるようだった。
そんな状況が面白くて、俺は佐久間よりも笑った。
笑えた。笑い合えた。
生きててよかった
俺と過ごしてそんなふうに思ってくれたんだ。
嬉しい。
どうしようもなく好き。
☆25⇒NEXT













編集部コメント
引きこもりのおじさんと真面目な女子高生という組み合わせがユニーク。コンテストテーマである「タイムカプセル」が、世代の違う二人をつなぎ、物語を進めるアイテムとして存在感を発揮しています。<br />登場人物が自分の過去と向き合い、未来に向かって成長していく過程が丁寧な構成で描かれていました。