第14話

あなたはどっち?
383
2022/04/16 12:00
「遺体は角名によって持ち出された…私の遺体は今の角名が持ってちゃいけない」
あなた「どうして……ですか…」
「分からない………けど……持ってちゃダメなの…絶対に…」
あなた「付き合ってた人が持ってるならいいんじゃないんですか…?貴方もその方が報われるんじゃ…」
「そんな事ないッ!!私は死んだのッ!!もう私はこの世にはいないッ!!だからそんな私の事なんて思い出さないで欲しいのッ!」
「私が死んで幸せになれないなら死体なんか捨てて欲しかったッ!!」
息が乱れて話してくれた前世の私は涙が溜まっていた。
あなた「……ごめんなさい」
「…………今私は何もできない…死んでるから…」
「でも貴方なら角名を止めれる」
「角名にとっての貴方は私と同じだから…この世で1人だけなんだよ?」
「もし今角名が神様なら私は人間でいて欲しい…会えるなら私の事気にしないでって言ってあげたい…」
あなた「……………もし探すの私が嫌だって言ったらどうします…」
「………それでいいの?貴方は」
あなた「?」
「好きな人が間違った事をしてて見て見ぬふりをするのは辛くないの…?」
あなた「……………………………………」
「確かに……角名に何かしたら貴方は死んでしまうかもしれない…」
あなた「……………」
「でも一つだけ言わせて欲しいの」



























「貴方はーーーーーーーーーるか」
「ーーーーーーことにするかどっちがいい?」
あなた「…………前者がいい…です」
「そっか…やっぱり似てるね私達。私も最初の方がいい…」

プリ小説オーディオドラマ