第31話

日本一慈しい鬼退治
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2025/08/21 03:00 更新
あなた
私の世界には“鬼”と呼ばれる生き物がいました。
あなた
夜の闇に紛れ、人を食らう・・・・食らった数だけ力を増す、常人の力では太刀打ちできぬ怪物。
あなた
奴らは陽光で浴びる以外には不死であり、たとえ頭を砕かれようと瞬く間に再生し、生者を食らいます。




鬼は全て鬼舞辻無惨という鬼の首魁から生まれ、元は人間なこと。
十二鬼月とよばれるより強い鬼のことや血鬼術のこと。
記憶にある知識を伝えた。


あなた
ちなみに、鬼は藤の花を嫌います。
大川平次渦正
大川平次渦正
・・・・それは。
あなた
善法寺さんに盛られた毒の元です。
あなた
なんの因果でしょうね・・・・また、藤の花に関わることになるとは思いませんでした。






あなた
そして鬼を討つために立ち上がった組織が、キサツタイ───鬼を殺す隊、と書きます。
あなた
私はその組織に所属していました。



大川平次渦正
大川平次渦正
鬼殺隊・・・・



あなた
鬼殺隊は、その身と特別な刀で鬼と渡り合う者の集まりでした。
あなた
彼らは、鬼を倒すためなら、自分の命を捨てることも厭わない。ただ人を守るために・・・・そう思って戦う者がほとんどです。
大川平次渦正
大川平次渦正
ふむ。
大川平次渦正
大川平次渦正
お主はなぜ、鬼殺隊に・・・・
あなた
・・・・鬼に家族を殺されたことをきっかけに、鬼殺隊に入りました。
あなた
血で真っ赤になった部屋、原型を留めない身体、鬼が母の骨を折る音、父の肉を咀嚼する音。
あなた
私はその光景を目の前で見ました。
・・・・今でも、覚えています。
大川平次渦正
大川平次渦正
なんと・・・・
あなた
どうして私だけ生き残ったんだろうって、そればかり考える日々でした。
あなた
そんな私に道を与えたのが、鱗滝左近次───私を助けた人です。彼は私を鍛え、鬼と戦う道を示しました。
あなた
強くなれば鬼を倒せる。
鬼を倒せば人を守れる。
あなた
鬼を倒して人を助けることこそが私が生き残った意味だと、彼のおかげでそう思えたのです。
大川平次渦正
大川平次渦正
なるほどのう。
大川平次渦正
大川平次渦正
そこで鬼殺隊に入ることを決めたのか。
あなた
はい。



大川平次渦正
大川平次渦正
・・・・それで、その鬼との戦いはどうなったんじゃ?



あなた
1000年に渡る戦いの末、多数の犠牲を出しながらも鬼舞辻を倒すことに成功しました。



あなた
しかし・・・・彼は最後の悪足掻きとして、私の弟弟子を鬼に変えたのです。



あなた
みんな、力は残っていなかった。先輩も後輩も柱もほとんどが死んで、生きている人の方が少なかった。



あなた
最悪なことに、鬼になった彼は誰よりも鬼の適性があった。鬼の首魁である鬼舞辻無惨よりも、鬼になってなお理性を保った彼の妹よりも。



あなた
正しく鬼の王。鬼となってすぐ太陽を克服し、いよいよ倒す手段が無くなりました。



あなた
それでもみんな諦めませんでした。彼を鬼にしないために。・・・・そんなとき、ある剣士が柱から託された薬を使う決意をしました。それは・・・・人間に戻す薬。



あなた
この世に唯一、たった1つの薬。
チャンスは1度。失敗すれば、後がない。



あなた
誰かがやらねばならなかったことに、死にかけの私はまさに適任だった。
だから私は身を呈して隙を作り・・・・



あなた
─────そして、心臓を穿たれました。



大川平次渦正
大川平次渦正
・・・・まさか、お主がここへきたときの、胸部のあの怪我は・・・・
あなた
その怪我、でしょうね。
あなた
回復の見込みはなく、正真正銘致命傷だったんです。
あなた
薬を打った子にがんばったねって伝えて、意識を失って、黄泉路を歩いていた。
あなた
・・・・なのに、気づいたら・・・・
大川平次渦正
大川平次渦正
この世界にいた、というわけか。
あなた
・・・・
あなた
私、やりきりました。
あなた
目を失うはずだった彼女カナヲの代わりに心臓を貫かれたあのとき、“私の命はこのために残ったんだ”って思ったんです。
あなた
やっと・・・・そう、やっと役目が終わったと思ったんです。
あなた
なのに、なんでここにいるんでしょうね・・・・










大川平次渦正
大川平次渦正
──────────ここに来た意味は、これから作れば良い。










あなた
え?






ほんとにありがとうございます♡


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