第71話

68
747
2023/04/18 02:59
阿部 side







ab「一緒に撮った写真はほとんど燃やされた。

けど、俺が隠しておいた1枚

あなたがくれた栞だけは残った。」







『…私はぜんぶ没収されちゃったの、』







ab「あなたまだ小学生にもなってなかったし

忘れちゃうよね。」







『……忘れたいって思った。

会えないことがつらくて、寂しくて、』((涙







ab「それでよかったんだよ。

俺もそうしたかった。けど、存在を消してしまう方がよっぽど苦しいって思っちゃたんだ。」((撫







『忘れちゃって、ごめん。』







ab「いま思い出してくれてるから十分だよ。」ニコッ







『グズッ……今も使ってくれてるの?』







ab「うん。ずっと大切に使ってるよ。」







『そっか、、、』((微笑む







ab「白詰に来るって聞いて驚いて

あなたの姿を見たときに本当に嬉しくなった。







だとしてもたくさん振り回してごめん。


周り見えなくなるぐらいあなたことを考えてずっと隣にいてほしい。そう思ってた。
たくさん傷つけてごめんね。」







『……私ずっと思ってる。

この世にいなければ、亮平くんも蓮くんも傷つけること無かった。』







ab「それは違う。あなたがいなかったら俺は生きる意味を失ってた。だから、そんなこと言わないで…」







『、!』







ab「ごめっ……」((涙










出てる涙が止まらない










『亮平くんは、ずっと変わらないね、笑』((撫







ab「あなたこそ。

俺たちさ、あのままだったら今どうなってたのかな、」







『……縛られた生活から一緒に逃げ出してたんじゃないかな。』















夕日で照らされたあなたの横顔は











すごく綺麗で切なかった
























ab「一緒に、逃げ出してたか、、、」







『ひとりにはさせないと思うな、』







ab「……俺なにがあってもあなたを守る。

これからもずっと。

目黒との恋も、ずっと応援してる。




だから自分の生きたい道を選んで。

もう縛られなくていいんだよ。」







『うん……わかった。』







ab「じゃあ、、またね。

また、学校で。」






『またね、、、亮平、くん。』




















俺はあなたに背を向けて歩き始めた





















歩いていると涙が溢れてくる





















sk「あべちゃん、、!」







ab「佐久間、舘さんっ、、」((涙










ギュッ












dt「よく、頑張った。」







sk「あべちゃん、これでよかったの?」







ab「うんっ……後悔はない、」ニコッ







sk「そっか…なら大丈夫だね、」((撫







dt「、?これはどうしたの?」







ab「これはあなたがくれたんだ。」







sk「えー可愛いっ!枯れないやつだよね?」







ab「そう。ずっと残るんだって。」




















カスミソウの花言葉











「幸福」「感謝」









「永遠の愛」

プリ小説オーディオドラマ