第7話

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2021/01/25 20:04
【主人公の過去】



練習室に入り譜面と向かい合う。






曲はドビュッシー 「月の光」






私の好きな曲で、みんなの好きな曲







ヒナタの子守唄。








リクにいつも指摘されながらも









毎日いっしょに頑張ってきた。







今度のコンクール、リクは音大の試験で






見に来れないらしい。






ごめんって言われたけど、今更気にしない。








毎回来なくていいのにくる2人









でも、2人に聞かせる時が1番幸せだよ?









コンクールの前日




遅くまで付き合ってくれたリクに




頑張るねと言ってバイバイした








コンクール当日、






もう緊張はしない。







おじぎをした時、両親とヒナタに手を振られ






集中力を高めて、席に座る。







私の指で奏でられる、月の光で会場を包む。







幸せな、あっとゆう間の時間だった。









そして、いつものようにトロフィーと賞状を貰う









審査員の方から、アドバイス、感想を受けて











今回のコンクールは終わった。








『詩音凄いじゃん、審査員の人に留学進められてたし~なんか会社と契約?みたいなことも言われてね~!』





ヒナタがこっちをニコニコしながら見て言う









私はヒナタの隣にいることが嬉しいから






どこにも行くつもりなんかなかった。






両親とヒナタで一緒にかえる







この時間が、空気が、私の幸せでもある。






帰りの車の中でボーッと将来を考える。









みんないつか離れて活動するのかな…?








ずっと3人で一緒にいたい。









そう思った時だったーーーー。









ーーーーーーーーーー!!!!!!!!










耳が痛くなる程のクラクション音と












衝撃が私を襲った。













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