第7話

✴︎最終話&エピローグ
77
2024/07/11 11:17
エイト
ハァッ、ハァッ、ハァッ、…間に合え…!
ボクは全速力でサンサンくんの病室に向かう。
何があったかというと…
実況者
バンカラキング杯夏季、開幕だー!!
ワァァァァァァァァァァァァ…
実況者
さて、このバンカラキング杯は…
エイト
…最初はシェーディとか。
シェーディ
…よろしくな、エイト。
エイト
ああ。
プルルルルルルルルルルルルル…プルルルルルルルルルルルルル…
電話か…
なぜか嫌な予感がする。
エイト
ごめん、電話があるから一旦抜ける。
シェーディ
?ああ。わかった。
ピッ
エイト
…はい、エイトです。
モブ★
こんにちは、木の葉病院です!今すぐ病院に来てください!
エイト
…なぜですか?
モブ★
できるだけ早くお願いします!
ツー…ツー…
エイト
…とにかく、急いで向かわないと。
嫌な予感は当たった。
ガラガラガラッ!
エイト
サンサンくんッ!
サンサンくんには、心電図や生命維持装置らしきものが接続されていた。
他の新バンカラクラスの奴もいた。
ボクは急いでサンサンくんに駆け寄る。
エイト
サンサンくん、大丈夫か!?
サンサンサングラス
ぁ…エ…イト…それ…に…他…の…みんな…も…
サンサンサングラス
………て…
シェーディ
…なんだ?
サンサンサングラス
ここ…に…いな…い…み…んな…に…伝え…て…おいて…ほしい…こと…が…ある…んだ…
サンサンくんは必死に喋り続けている。
サンサンサングラス
いま…まで…あ…りが…とう…って…伝えて…おい…て…
ワイヤーグラス
…ちゃんと伝える。お前は無理すんな。
サンサンサングラス
そ…れと…エイ…ト…
エイト
……ポロッ
サンサンサングラス
いま…まで…ありが…とう…
サンサンサングラス
だい…す…き…だ……よ……
8ビット
ゔッ…
サンサンくんは、ゆっくりと目を閉じた。
ピーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー…
サンサンくんの心臓の鼓動が止まる音がした。
シェーディ
…ッ…ポロポロ
8ビット
なんで…ウチらをおいて…グスッ
ワイヤーグラス
…泣くな…ポロポロ
8ビット
泣くなんてゆるいことやってないし…それにワイヤーも泣いてるし…
エイト
……ポロポロ
サンサンくんがいなくなってから1年が経った。
バンカラキング杯夏季の季節だ。
あのあと、ブルーチームなど他のみんなにはちゃんとサンサンくんのことを伝えた。
みんな悲しんでいた。
実況者
さあ!第一回戦、Cブロック!エイトチーム対アクトチーム!
呼ばれたので、バトルの場所に移る。
実況者
ステージはリュウグウターミナル!
実況者
Ready?
実況者
Go!
バシュウウウウウウ…
ボクは中央へと攻めていく。
その時、懐かしいあの声が聞こえた。
サンサンサングラス
「…頑張って。」
もう聞けないと思ったあの声。
僕は涙を堪えながら相手の陣地へと塗り進めて行った。
君が逝く前に、一緒に星空を見たい。
_________End

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