▶あなたの下の名前side
コンコンコン…
…言えない…
言えるわけないでしょ…
だって、殺し屋の時に使う能力と同じなんだもん。
でも能力がないと言ったら、絶対怪しまれる。
良かった…面倒事は避けられた。
でも、この先やっていけるのかな…
いや、ネガティブになってちゃだめ。
ともかく、今は我々国の情報を入手する…!
なんか、日常国の国民殺すのはなぁ…
日常国は、僕の友達のいる国だ。
昔はよく遊んでいたし、とても仲が良かった。
あっ、でも…昔あったことと言えば…
僕の出身国… " 白尾国 " にいた頃。
" 運営国 " との戦争によって、
白尾国は崩壊寸前になっていた。
運営国…それは技術が凄い国で、戦闘力も高く、
運営国と戦争をしたら大変なことになる。
という噂までたっていた。
でもフラグがたったのかは知らないけど、
突然…と言ってもおかしくない。
運営国との戦争が始まった。
当たり前のように、人々はみんな怯えていた。
けれど、僕と、白尾国のあの人達は、冷静だった。
そして僕たちはバラバラになり、各自で必死に逃げた。
当時16歳だった僕は、とある国にたどり着いた。
そこが、日常国。
日常国の人はとにかく優しくて…幸せだった。
でも、僕が18歳の時…
日常国で、殺し屋のボスに出会ってしまったんだ。
そこから長期任務で我々国へと向かった。
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。