そして部屋に入ると、部屋がごった返していた。エースはその真ん中で集中して何かを作っていた。だがもう1人の同室の人に迷惑をかけないようにあかりは最小限に留めているようだ。
リドトレケイ「わかったー!」
エーデューストレケイ「はい、寮長!」
一方その頃俺はオクタヴィネル寮に行き情報を大量に集め、B4のノートにサバナクロー寮と同じように情報をまとめて書き込んで学園長室に向かうところだった。
オクタヴィネル寮はやはり黒だった。まぁ、寮生たちは黒幕に操られているらしいが。いや、正確には従順しなる魔法薬を飲まされて自分の寮長と契約して寮長に薬を作らせてそれを俺に盛るために色々根回ししていたのだ。
契約をしたらアーシェングロットは絶対に自分からは破らないだろう。それを考えてのことなら尚更、黒幕の尻尾をつかむのは困難を極める。
そう、その黒幕はポムフィオーレ寮の人間だ。だが、3年、2年は望み薄としておこう。なぜって?
そのため、毒の魔法薬や従順にする魔法薬を作った者は1年だろう。多分、先輩の教科書を真似したのだろう。従順にする魔法薬は不完全のようだった。効き目があったのは俺に薬を盛る時、夜の自由時間だけだったのだろう。その時だけ目の焦点があっておらず少々不自然な動きをしていた。夜の自由時間とわかったのは寮長、アーシェングロットの日記を見たからだ。
そして、俺は学園長室の前に来たためノックをした。
だが彼の反応はなかった。
そこで思い出したのは薬物で完全に理性がぶっ飛んで狂って自殺した両親の顔だった。
その声は震えていた。だが、俺は激しい動悸と頭痛、冷や汗、呼吸がおかしくなりながらドアに手を掛けた。鍵は開いていた。普段ならそれも不思議ではないが、寝ているのだとしたらさすがに不用心だろう。麗は恐る恐るドアを開けた。


















編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!