英寿side
愁斗くんを傷つけた母親が今扉の向こうにいる
それだけで、怒りが込み上げた。
何があっても、愁斗くんは帰さない。
もうあんな思いにさせたりしない。
病死とかでは、、無かった………?
国民がありもしない事実を鵜呑みにして、
………『殺した』、??
それは、、、俺の責任でもあるのでは………
そして、愁斗くんの母親は
愁斗くんに近づいていった。
その目には笑顔はなく、獲物を見るような目。
俺は怖くなって、愁斗くんの前に立ち
両手を広げた。
愁斗くんのお父様の償いのためにも
ここで命を落とすことは怖くない。
俺は今できることをするんだ。
聖哉さんは剣を抜き、母親に向かって刃を向ける。
ぇ、、?
そこからは世界がコマ送りに見えた。
少し長めなナイフを取りだした愁斗くんの母親、
こちらに刃をむけ、向かってくる。
聖哉さんの位置では間に合わないだろう
ここで死ぬのか、、
でも、愁斗くんを守るなら、それでいい。
そして、母親が目の前に見えた時
俺は目をつぶった。

















編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。