第2話

1000年もの待ち時間
96
2026/02/09 00:39 更新
この小説には、以下の表現が含まれています。
・iemm
・一部死ネタ
・人外パロ
・HappyEND
地雷の方は今のうちにブラウザバック……
此処は人外を受け入れない街。


そんな場所で人外ネクロマンサーとして生まれた私は途轍もなく不運だ。


今日も今日とて、隠れながら日々を生き延びる。
mm_💀
こんな街、消えて無くなればいいのに。
その言葉に応えたのか解らないが、街に雨が降り出す。


しかしそんなのは望んでいない。


雨は私の一番の天敵。


周りに浮いている人魂やお友達が溶けてしまうからだ。


この街では人外に貸す傘などない。


それどころか、雨に濡れた人外を見て楽しむという悪趣味な祭りもある。
mm_💀
濡れちゃうな……どうしよう
そういったその時、ふと頭上を見ると黒色の傘があった。
???
大丈夫……ですか?
その傘を持つ、緑髪の少年は私に問いかける。


この世界が汚れているからかそうか解らないが、彼の瞳はエメラルドのように輝いていた。
mm_💀
大丈夫ですよ。傘…ありがとうございます。
???
そうだ。俺の名前は……
ie_🍵
iemonです。
mm_💀
私はめめんともりって言うんです。
ie_🍵
もしかして、その浮いているものって……
しまった。フードを被るのを忘れてしまった。


このままでは気づかれてしまう。


……けれどこの人、iemonさんになら言っても怖がらないのかもしれない。
mm_💀
私……実は、ネクロマンサーなんですよ。
この事実を打ち明けてしまった。叶うなら、もっとiemonさんと話したかったな…


「さよなら」という声が出そうになった途端、彼は言う。
ie_🍵
ネクロマンサー、かっこいいですね。
mm_💀
え?
思わず、腑抜けた声が出る。


だってネクロマンサーは人を怖がらせる存在、人外だから。
mm_💀
…私、人外なんですよ?それでも…なんですか?
ie_🍵
それでもかっこいいですよ。
誰かに追われてても、生きようって思えたんだから。
彼の言葉が日々疲れた心に沁みる。


初めて私の存在を認めてもらえたような気がした。
それから、彼とは一緒に日々を生き抜く仲間になった。


そしてそれからかなり経ったある日、この街の最大の祭り、収穫祭がやってくる。
mm_💀
iemonさん!収穫祭…一緒に行きませんか?
ie_🍵
いいですね。けどしっかりフードをかぶってくださいよ。
…俺の時みたいにばれちゃいますから。
mm_💀
わかってますよ~
その時の私はとても馬鹿だった。


収穫祭なんかに行かなければ良かったのだ。
mm_💀
やっぱり青りんご飴おいしいですね‼
ie_🍵
りんご飴じゃないんですね。…ってめめさん後ろッ!
mm_💀
え?
彼の言葉を聞き、後ろを見ると人外を迫害する、この街の私警がいた。


奴等は何度も私を追ってきた存在。今日こそ私を殺そうというのか。
MOB
この街の最高の祭りである収穫祭にネクロマンサーなんかが紛れているとはな。
そこの人間も何故人外を庇っているんだ?
ie_🍵
…この人を守りたいからですよ。めめさん、逃げますよ。
mm_💀
…はい!
そして私たちは無駄に屋台が多い通路を大量の私警達から逃げ回る。


そうして逃げていくうちに連れ、行き止まりに陥ってしまった。
MOB
最後の言葉はあるか?
ie_🍵
横にいる彼女…めめさんだけは傷つけるな。
MOB
その約束は無理だな。安心しろ、すぐに同じ場所に送ってやる。
そう言って私警のリーダーはiemonさんに槍を投げる。


彼の体から、赤い鮮やかな液体が飛び散った。
mm_💀
iemonさん!
ie_🍵
めめさん…俺を置いて逃げてください…
mm_💀
そんなの…絶対に嫌に決まってるじゃないですか!テレポート…‼
MOB
おい!どこに行くんだ…チッ
奴等にあっかんべーと言い、テレポートをする。


これは人外だけが使えるもの。人間だなんて、追いつけっこない。
テレポートした場所は、白い薔薇の花畑。


彼から流れ出る血が、白いバラを赤く染めていた。
mm_💀
iemonさん…死んじゃっても、私が蘇生しますから…生きてくださいよ…
ie_🍵
ごめんなさい、めめさん。俺は人間として生きて、人間として死にたいんだ。
だから…また生まれ変わった俺をいつか、見つけてくれませんか?
mm_💀
…絶対、どんな姿に生まれ変わっても見つけてやりますからね!
ie_🍵
ははっ…こんな俺の最期の願いを聞いてくれてありがとうございます…
それじゃあ、また会いましょうね。
mm_💀
iemonさん…
そうして彼の息の根が止まる。


最期はひどく鮮やかで美しかった。
それからとても長い年月…おおよそ1000年ほど経った。


未だにまだiemonさんには会えていない。


また会えますように…と何時ものように私の家の隣にある、彼の墓に白い彼岸花を捧げる。


その家があるのは奇しくもあの白い薔薇の花畑。


また何時ものようにドアを開け、家に入る。
mm_💀
もう、iemonさんに逢えないんでしょうかね。

1000年もたっても、私はまだまだ生き続ける。不老不死なのだろうか。


そして滅多に鳴らない家のチャイムが鳴る。


誰かが来たのだろうか。
ie_🍵
めめさん、また逢いに来ましたよ。
mm_💀
…iemonさん?!こんな…1000年も待たせないでくださいよ…貴方がいない間、ほんっとうに退屈だったんですから‼
涙が溢れて、視界が少し曇る。


ちゃんと、そこに居たのはあの時の彼だった。
ie_🍵
ごめんなさいね……けど、これからはずっと一緒ですよ。
mm_💀
ずっとって……貴方は人間じゃないですか……!!
ie_🍵
天界で貴方と同じにしてもらいましたから…ね
mm_💀
もう…いなくならないでくださいね?
ie_🍵
もう、1000年も待たせませんから!!

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