20XX年4月1日
いよいよ入学の日を迎えた。
天気はお出かけ日和と言っていいほど心地よいものだった。
サクラは満開に咲いており、入学式が今日でよかったと思えるくらい学校を彩っている。
※制服イメージ

家から学校はとても近く徒歩10分で通うことができる距離だった。
そのため7時10分頃には学校に到着していたのだ。
時間は余っているので学生たちが集まるまで校内を見て回ることにした。
国立ということもあり門から見ても敷地がとても広い学校なんだなとわかるくらい校舎が何棟もたっていた。
更に、陸上競技とサッカーが行われるスタジアムに野球の球場まで揃っていた。
学校のサイトには全国大会等のイベントはここで行われているらしい。
その他にも和風の庭や洋風の庭も造られており、休憩時間をここで過ごすのも大変良いものだと感じた。
教室の校舎の下には購買があり、日替わりの弁当やパン、文房具、あとはお菓子なども売られているみたいだ。
人だかりの方へ向かうとクラス発表の紙が張り出されていた。
みんなが盛り上がってるのを背に私は教室へと足を運んだ。
少し寂しくなったが、気持ちを押し殺し教室へと入る。
こんな大勢の人と話したのは初めてだったので、とても緊張していた。
質問の受け答えをしていると先生らしき人が教室へ入ってきた。
廊下に並び体育館へと向かい始める。
私の学校生活が今から始まろうとしている。
入学式も一通り終わり、再び教室に戻ってきた。
教室に戻った途端、クラスのみんなから一斉に話しかけられた。
みんなに迫られるのが少し怖くなってしまった。
頭では受け答えができているのに声が出せない。
情けない…
息が苦しい…
誰か、誰か、誰か助けて…
とても聞き覚えのある声が聞こえた。
いるはずのない人の声が聞こえた気がした。
保健室にて
いつもクールなぼたん様が少し落ち込んでるように見えた。
私の目の前には右目に眼帯をつけたあやめ様の姿があった。
私はあやめ様の頬に平手打ちをした。
その音は静かな保健室に響き渡る。
あやめ様に抱き寄せられた瞬間、私は涙が溢れてしまった。
今まで抱え込んでいた恐怖や不安が一気に解き放たれたような気がした。
3人で保健室を出ていった。
教室に戻るまでの間、たわいも無い話をしながら笑っていた。
今までの苦しみが泡のように弾けて消えていくような幸せな時間だった。
階段に着くと2人と別れ自分の教室へと向かう。
ピロンッ
あやめ様からメッセージが届いた。
















編集部コメント
引きこもりのおじさんと真面目な女子高生という組み合わせがユニーク。コンテストテーマである「タイムカプセル」が、世代の違う二人をつなぎ、物語を進めるアイテムとして存在感を発揮しています。<br />登場人物が自分の過去と向き合い、未来に向かって成長していく過程が丁寧な構成で描かれていました。