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第9話

6話「入学初日」
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2025/07/10 10:50 更新
20XX年4月1日
いよいよ入学の日を迎えた。
天気はお出かけ日和と言っていいほど心地よいものだった。
サクラは満開に咲いており、入学式が今日でよかったと思えるくらい学校を彩っている。
(なまえ)
あなた
7時、少し早いですが初日ですし余裕をもって出ておきましょうか。
持参物はよし、制服もよし。
忘れ物は特になさそうですね。
※制服イメージ
(なまえ)
あなた
行ってきます。
家から学校はとても近く徒歩10分で通うことができる距離だった。
そのため7時10分頃には学校に到着していたのだ。
(なまえ)
あなた
さすがにまだ誰もいませんよね…
張り切りすぎて早く来すぎてしまいました。
時間は余っているので学生たちが集まるまで校内を見て回ることにした。
国立ということもあり門から見ても敷地がとても広い学校なんだなとわかるくらい校舎が何棟もたっていた。
更に、陸上競技とサッカーが行われるスタジアムに野球の球場まで揃っていた。
学校のサイトには全国大会等のイベントはここで行われているらしい。
その他にも和風の庭や洋風の庭も造られており、休憩時間をここで過ごすのも大変良いものだと感じた。
教室の校舎の下には購買があり、日替わりの弁当やパン、文房具、あとはお菓子なども売られているみたいだ。
(なまえ)
あなた
そろそろ人が集まってきましたね。
いい時間ですし向かいましょうか。
人だかりの方へ向かうとクラス発表の紙が張り出されていた。
(なまえ)
あなた
私のクラスは1-Aですね。
男子生徒
お前一緒のクラスじゃん!
女子生徒
〇〇ちゃんも一緒?やった!
みんなが盛り上がってるのを背に私は教室へと足を運んだ。
(なまえ)
あなた
あやめ様もいればこんな感じだったのでしょうか。
少し寂しくなったが、気持ちを押し殺し教室へと入る。
男子生徒
めっちゃ可愛い子いる!ラッキー!
女子生徒
君めちゃくちゃ可愛くない?
(なまえ)
あなた
おはようございます。
可愛いなんて勿体ないお言葉です。
女子生徒
綺麗な髪!どうやってケアしてるの?
(なまえ)
あなた
いえ、特には…
こんな大勢の人と話したのは初めてだったので、とても緊張していた。
質問の受け答えをしていると先生らしき人が教室へ入ってきた。
儒烏風亭らでん
儒烏風亭らでん
はーいみんな席に着いてくださいねー
儒烏風亭らでん
儒烏風亭らでん
今日からこのクラスの担任となった、儒烏風亭らでんです。
儒烏風亭先生は言いずらいと思うので、気軽にらでん先生と呼んでください。
えー今から入学式を行いますので、出席番号順に廊下に並んで体育館の方に向かってもらいます。
入学式を終えたら教室に戻り、みんなの自己紹介をしてもらいます。
儒烏風亭らでん
儒烏風亭らでん
それが終わると、教科書の配布。
とういう流れでございますので。
儒烏風亭らでん
儒烏風亭らでん
じゃ!廊下に並んで〜
廊下に並び体育館へと向かい始める。
私の学校生活が今から始まろうとしている。
入学式も一通り終わり、再び教室に戻ってきた。
教室に戻った途端、クラスのみんなから一斉に話しかけられた。
男子生徒
特待生なん?すげーやん!
男子生徒
勉強教えてくれー!
女子生徒
私も教えて欲しい!
女子生徒
私も!私も!
(なまえ)
あなた
あ、あぅ…えっと…
みんなに迫られるのが少し怖くなってしまった。
頭では受け答えができているのに声が出せない。
情けない…
息が苦しい…
誰か、誰か、誰か助けて…
獅白ぼたん
獅白ぼたん
はーいそこまでー!
とても聞き覚えのある声が聞こえた。
いるはずのない人の声が聞こえた気がした。
(なまえ)
あなた
ぼたん様?
獅白ぼたん
獅白ぼたん
あなたの下の名前怖がってるからさ、そういうのやめてくんない?あたしのツレなんだわ。
儒烏風亭らでん
儒烏風亭らでん
獅白さん!あなた2年生でしょ!なんでここにいるんですか!
獅白ぼたん
獅白ぼたん
ツレが体調不良だったんだよ。
とりあえずこいつ保健室連れてくから。
儒烏風亭らでん
儒烏風亭らでん
あっ!ちょ…
全く…
儒烏風亭らでん
儒烏風亭らでん
はいはーい!皆さん席に着いてー!
保健室にて
(なまえ)
あなた
ぼたん様どうしてここに?
獅白ぼたん
獅白ぼたん
全部終わったからな。
こっちに帰ってきてた。
(なまえ)
あなた
それなら言って欲しかったです。
あれ以来何の連絡もなく心配してたんですよ。
獅白ぼたん
獅白ぼたん
悪かったって…
こっち帰ってきてからの手続きやら色々大変でさ…
大変だったんだよ…
いつもクールなぼたん様が少し落ち込んでるように見えた。
(なまえ)
あなた
何かあったのですか?
獅白ぼたん
獅白ぼたん
あなたの下の名前!すまん!
あたしが仕事でヘマをした!
(なまえ)
あなた
どうして謝るのですか?
無事で帰ってきてるじゃないですか。
獅白ぼたん
獅白ぼたん
無事じゃない…
(なまえ)
あなた
でも、どこも怪我なんて…
獅白ぼたん
獅白ぼたん
あたしじゃない!
あたしじゃ、ないんだよ…
(なまえ)
あなた
まさか!
百鬼あやめ
百鬼あやめ
なんの話しをしてるかと思ったら…
ぼたんちゃん!気にしなくていいって言ってるじゃん!
もう終わったことだ余?
私の目の前には右目に眼帯をつけたあやめ様の姿があった。
(なまえ)
あなた
あやめ様!どうしたのですか?
百鬼あやめ
百鬼あやめ
ぼたんちゃん庇った時にね怪我しちゃった…
それで、お仕事辞めないといけなくなったから辞めて帰ってきたん余…
百鬼あやめ
百鬼あやめ
まぁでも生きて帰ってきたしね!みんな笑って笑っt…
私はあやめ様の頬に平手打ちをした。
その音は静かな保健室に響き渡る。
(なまえ)
あなた
私が…私がどれだけ心配したと思ってるんですか!
私がどれだけ苦しんだと思ってるんですか…
私がどれだけ貴女のことを…
百鬼あやめ
百鬼あやめ
ほんとにごめん!
でも、心配してくれてありがとう!
よく頑張ったね…
あやめ様に抱き寄せられた瞬間、私は涙が溢れてしまった。
今まで抱え込んでいた恐怖や不安が一気に解き放たれたような気がした。
百鬼あやめ
百鬼あやめ
教室戻れそう?
(なまえ)
あなた
はい、大丈夫です。
獅白ぼたん
獅白ぼたん
あやめ先輩も教室帰ろうかねー
3人で保健室を出ていった。
教室に戻るまでの間、たわいも無い話をしながら笑っていた。
今までの苦しみが泡のように弾けて消えていくような幸せな時間だった。
階段に着くと2人と別れ自分の教室へと向かう。
儒烏風亭らでん
儒烏風亭らでん
あなたの名字さん、おかえりなさい!
体調は大丈夫?
(なまえ)
あなた
はい。
ご迷惑をおかけして申し訳ありません。
儒烏風亭らでん
儒烏風亭らでん
迷惑はかけるものだからね。
気を取り直して、みんなに自己紹介してもらおうかな。
名前と特技または得意なことを紹介してね。
(なまえ)
あなた
あなたの名字あなたの下の名前と申します。
特技かは不明ですが家事全般はこなせると思います。
儒烏風亭らでん
儒烏風亭らでん
あなたの名字さんの教科書は机の上に置いてあるから確認しといてね。
以上でやることは終わりだから各自下校!
明日から授業頑張ろう!
儒烏風亭らでん
儒烏風亭らでん
あ、部活とか何入るか考えといてねー!
(なまえ)
あなた
さて、帰りましょうか。
ピロンッ
あやめ様からメッセージが届いた。
百鬼あやめ
百鬼あやめ
あなたの下の名前ちゃん!
せっかく再会できたんだし、ご飯食べに行こう余!
ぼたんちゃんもいるからね〜
校門で待ってる余!
(なまえ)
あなた
かしこまりました。っと
クラス全員
(笑った顔可愛すぎる)

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