ある日の真昼間の公園は、
子供の笑い声やベビーカーを
押す母親たちで賑わっていた。
その喧騒の片隅、
僕とジョングクはベンチに腰掛けていた。
少し拗ねたように笑うジョングク。
僕は肩を竦めて応えた。
何気ないやり取り。
けれど、隣に座る彼の存在は、
この明るい世界でひときわ鮮烈だった。
太陽の光に照らされた横顔を見ていると、
胸が締めつけられる。
しばらく沈黙が続いた後、
僕はぽつりと口を開いた。
短い返事に、
彼の瞳がかすかに揺れる。
言葉が途切れる。
喉が詰まって、
それ以上続けられなかった。
代わりにジョングクが静かに言った。
事実を突きつけられて、
胸の奥が冷たくなる。
笑い声が響く公園が、
まるで別世界のように遠く感じられた。
つい、本音が漏れる。
目の前に確かに存在する幸せを、
形にできない。
法律という見えない壁が、
僕たちを阻んでいる。
ふと隣を見ると、
ジョングクはまっすぐ前を
見据えていた。
その言葉に、涙が込み上げる。
逃げ場のない現実の中で、
唯一の救いがそこにあった。
互いの手が、自然に重なった。
昼間の公園で、
誰の目があるかわからないのに。
離したくなかった。
太陽は眩しすぎて、涙を隠してくれる。
この残酷な運命を前にしても__
僕たちは決して離れない。













編集部コメント
引きこもりのおじさんと真面目な女子高生という組み合わせがユニーク。コンテストテーマである「タイムカプセル」が、世代の違う二人をつなぎ、物語を進めるアイテムとして存在感を発揮しています。<br />登場人物が自分の過去と向き合い、未来に向かって成長していく過程が丁寧な構成で描かれていました。