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第6話

生徒会の手伝い
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2025/12/14 05:34 更新






やぶ(虞淵)
猫猫さん、ちょっといいかい?




学園 生活も少し慣れてきた頃、
授業終わりに担任であるやぶが猫猫に話しかけてきた。

どこかそわそわしていて……
いや、そわそわしているのはいつもか。




やぶ(虞淵)
生徒会から各クラス1名、手伝いがほしいと
頼まれてね
やぶ(虞淵)
ぜひ転入生の子に、というお話だから
行ってきてくれないかい?
猫猫
生徒会の手伝い……



正直なところ、猫猫は別に他クラスの人とまで
仲良くしようという人間ではない。

けれど、猫猫はやぶの好意を捨てることができなかった。



猫猫
わかりました、やります
猫猫
( なんだかんだ、私は人に甘くなってる
のかもな…… )












猫猫が指定された部屋には、他にも幾人かの生徒が
集められていた。

少し待っていると、部屋の扉が開いて
男子生徒が1人、後ろから教員も入ってくる。




壬氏
待たせてしまってすみません

女子生徒
きゃっ、会長だわ!
女子生徒
相変わらずお綺麗……


猫猫
( ああ、前に話しかけてきたマゾ会長か )



しかし、やはり女子生徒の囁きから聞こえるように
生徒会長の顔はとても整っている。

女子だったら……と思ったが、猫猫はふるふると顔を振る。



猫猫
( 生物学上のことだ、仕方がない )



壬氏
それで、その手伝いのことだが__






















その手伝いとやらは、学園で行われる体育祭の雑務だった。

生徒会だけでやるには仕事量が多いものだが、
猫猫はそれに時間を取られているのだから、少し不服だ。


そもそも、これを転入生にやらせる意味はあるのだろうか。





猫猫
すみません、こちらの用具の点検終わりました
猫猫
問題はなさそうです
玉葉
あら、ありがとう
玉葉
そこに置いておいてくださいますか?
猫猫
はい




そう言った女子生徒は、異国の血をひいているのか
赤みがある髪色と翡翠の瞳をしていた。

珍しいなと思い、そっと見つめていると
女子生徒が猫猫のほうを向き、にこやかに笑った。




玉葉
次はこちらをお願いできるかしら?
猫猫
わかりました




受け取った紙を確認すると、
「バトンの点検」と書かれてあった。

隣の部屋からリレー用のバトンを持ってきて
割れていないか等を確認する。




猫猫
……ん、これは……?

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