in 昇降口
クラス発表の紙が掲示板に貼られてある。
まだ、じゃぱぱくんの名前を見つけられていない私が生返事をすると、
不貞腐れたようなえとちゃんの言葉が返ってきた。
それから、私たちはじゃぱぱくんの名前を探していたけど ... 。
だんだん私の焦りはつのっていった。
探しても探してもじゃぱぱくんの名前が見つからない。
新入生の名前が載ってないわけないのに。
なんでじゃぱぱくんの名前がないの ... ?
まさか、受験しなかったとか ... !!!
なんで名前がなかったんだろ ... 。
信じられなくて、私は机に突っ伏した。
どうしていないの、
あの約束忘れちゃった?
それとも、ウソ ... だった?
会えなくなってもこの想いは忘れなかったのに 。
じゃぱぱくんに会えるのだけ楽しみにしてたのに、
受験だってがんばったのn___
___ フフフ〜ン ♪ フフフ〜 ♪ フフフ〜ン ..... 。
さっきからうるさかった声が止んだと思ったら、鼻歌が聞こえてきた。
あれ? これどこかで聞いたような ... 。
私が朝歌ってたやつ ... ?
思わず頭を上げると、
今朝、私の鼻歌を笑った彼が、隣の席に座っていた。
もしかして!先輩じゃなくて、新入生だったの?
しかも同じクラスで隣の席 ... ? ウソでしょ ... 。
意味がわからず、少し冷めた目で見ていると、
明るく挨拶してきた。
...... うるさい人。よく喋るなぁ。
私の気持ちを代弁したのは、担任の先生だった。
彼は立ち上がると、勝手に自己紹介を始めた。
なだめるような先生の言葉に、クラスがどっと沸く。
知らない子たちが集まった教室が一体となる。
... 人を巻き込むって早速実行しちゃってるし。
まぁ、私には無縁な関係だな。
入学式が終わり、早々と家に帰った。











編集部コメント
引きこもりのおじさんと真面目な女子高生という組み合わせがユニーク。コンテストテーマである「タイムカプセル」が、世代の違う二人をつなぎ、物語を進めるアイテムとして存在感を発揮しています。<br />登場人物が自分の過去と向き合い、未来に向かって成長していく過程が丁寧な構成で描かれていました。