太宰「かぐやちゃん、、」
「私が、殺したんだ…かぐやちゃんの大切な」
「お父さんを」
かぐや「…」
手足を縛られた青年を、物騒な刀を持った少女が
冷たい目で見下ろす
太宰「…私のいたポートマフィアと、お父さんは敵対関係にあったんだ」
かぐや「…ポートマフィア自体が?」
太宰「そう。」
かぐや「そんなこと言われたって、変わらない…!」
「私は、ここであんたを…!!」
「あんたを殺すために… 」
??「少し待て…っ!!」
太宰「猟犬…!?の、条野…!?」
かぐや「猟犬…!?」
条野「かぐやさんですよね?少し時間をください」
かぐや「邪魔するなら、あなたも、、 」
スッ
かぐや「!?」
瞬きの間に、かぐやの右手から、刀が奪われた
条野「…時間、くれますね?」
笑顔に隠れた、恐ろしい圧
かぐや「っ…なんですか」
条野「貴女の父上は、猟犬のひとりだったんです」
かぐや「……え?」
太宰「ボソッ(条野、それはもういいんだ…っ」
無視して続ける。
条野「太宰さんが死ぬのも困るので、簡潔に…」
猟犬として、ヨコハマを守る…それが月野さんの仕事でした。月野さんは優秀な方で、信頼は厚く。
ところがある日、彼は、暗殺を依頼された犯罪者と、一般人を間違えてしまい、そのまま殺してしまったのです…追われていた犯罪者が仕掛けた、罠でした。
月野さんは人違いに気づいておらず、殺したあとそのまま帰宅。しかし政府の人々は数時間後、月野さんのミスを知ってしまいました。きっと生き延びてしまった犯人が、別の事件を起こしたんでしょう…
深夜だったため、次の日出勤したら命が危ない…
政府と同時に、月野さんのミスを知った者がいた…
それが太宰さんです
太宰さんはその日のうちに、例の犯罪者を殺害。その後、月野さんをも殺し、一般人の死は事故死だったと偽装しました。
結果、月野さんは犯罪者と対峙した際、任務を遂行と同時に死んだという結末で、この件は闇に葬られたのです
かぐや「…お父さん」
「そんなの、知んないよ…」
少女の頬を、涙がつたう…
太宰「…黙っておくべきだと、思った」
「私が月野さんを殺したのは理由付きだ」
「けれど、君の最愛の父親を殺したことに」
「違いはないよ」
「殺してくれても問題ない」
条野「…かぐやさん」
「それでも、太宰を殺しますか…?」
かぐや「ううん…っ」
「殺さない…っ」
気が抜けたように微笑む太宰と
少し表情を緩めた条野と
泣き続ける16歳の少女と
茜色の空と。
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編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。