第29話

10.4つの星
24
2026/01/16 12:05 更新
彼の名前は凜と言うらしい。


……あれ自己紹介遅くない?



凜と暮らして3、4年経ち、ぼくは19歳。

彼は25歳になり、そろそろ仕事も確立してきて、楽しく生きている。



蜘乃 星奈
蜘乃 星奈
天文学者……目指してみようかな…
詩野 凜
詩野 凜
天文学者か?…いいんじゃねぇの?
昔に貰った凜からのプレゼントに天体望遠鏡があり、趣味で時々覗いていたが最近は毎晩ノートを横に置いて観測した星を記録するのが日課になってきているからだ。
蜘乃 星奈
蜘乃 星奈
あ、凜!今日もデッサンするからモデルになってよ!
詩野 凜
詩野 凜
はいはい。
気だるそうに頭を掻きながらいつもと違ったポーズをしてくれる。
詩野 凜
詩野 凜
これでいいか?
蜘乃 星奈
蜘乃 星奈
振り向く時の姿勢ね…………辛くない?
詩野 凜
詩野 凜
辛くなったらすぐ言う。
蜘乃 星奈
蜘乃 星奈
わかった。
振り向く姿を2、3時間もしなくてはいけないのに、凜はその姿勢のをキープするらしい。




スケッチブックを開き、鉛筆を持ちデッサンをする。
何時間経ったのか分からないくらいデッサンをしていて、外は明るかったはずなのにもう日が沈み始めている。
詩野 凜
詩野 凜
つっかれたー!
蜘乃 星奈
蜘乃 星奈
お疲れ様。
詩野 凜
詩野 凜
お前のデッサン、キモイとこまで見るからな…
蜘乃 星奈
蜘乃 星奈
趣味でイラストも描いてるんだから仕方ないでしょ?
詩野 凜
詩野 凜
はいはい
詩野 凜
詩野 凜
ってことで、さっさと帰れ〜
蜘乃 星奈
蜘乃 星奈
今日泊まりたーい!
詩野 凜
詩野 凜
下着ねぇだろ
蜘乃 星奈
蜘乃 星奈
な"………デリカシーどこに置いてきた!バカ凜!
詩野 凜
詩野 凜
道端に落ちてんじゃねーの?
蜘乃 星奈
蜘乃 星奈
陽菜乃と翡翠に連絡して探してもらうから
詩野 凜
詩野 凜
一応あいつら学生だろ…
蜘乃 星奈
蜘乃 星奈
んな事知ったこっちゃないから!
そう言いながらぼくはスマホで陽菜乃と翡翠にメッセージを送る。


すぐに返信が返ってきて陽菜乃はスタンプでOKと、翡翠もスタンプでOKと送られてきた。
蜘乃 星奈
蜘乃 星奈
ふっふっふー……探してきてもらうから
詩野 凜
詩野 凜
おまッ!ちょっ…待て!
陽菜乃side
西花 陽菜乃
西花 陽菜乃
ひすーい!早く行くよ!
巳波 翡翠
巳波 翡翠
はいはい……部活終わりでなんでんな元気なんだよ…
西花 陽菜乃
西花 陽菜乃
そんなのどーだっていいじゃん!
巳波 翡翠
巳波 翡翠
そーかよ
アタシは翡翠の手を引き凜くんのデリカシーを探しに行こうとする。
巳波 翡翠
巳波 翡翠
てか、デリカシーとか落ちてねぇだろ……
西花 陽菜乃
西花 陽菜乃
落ちてるかもしれないでしょ!
星奈side 




翌日、陽菜乃と翡翠が家に訪ねてきた。
西花 陽菜乃
西花 陽菜乃
星奈ちゃん…!凜くんのデリカシー見つかんなかったよ〜!
蜘乃 星奈
蜘乃 星奈
まあ……見つかんないだろうね…………
西花 陽菜乃
西花 陽菜乃
騙した!?
巳波 翡翠
巳波 翡翠
気づいてなかったのか?
西花 陽菜乃
西花 陽菜乃
気づかないよ〜!!
蜘乃 星奈
蜘乃 星奈
まったく………
今晩、ぼくはお姉ちゃんとお母さんとお父さんに手紙を書いた。


大好きな貴方たちを忘れないように。








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