第26話

最高の思い出の段
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2022/02/21 06:30
とある夕河と大輔は餅つきを行なっており、餅ついた。それを知っていた忍術学園は夕河達の方へ向かった。
食満夕河
あれ?どうした?
学園長先生
餅つきをしてると聞いてのう。一緒にやってもいいか?
食満夕河
大丈夫ですよ!おっし。大輔!餅つきをやったるどぉ
藍原大輔
てやんでぃ。さっさと来な!
      ペッタンペッタン!!!!
忍たま一同
オォォ!!!
夕河達はひたすらにペッタンペッタンと餅をついてそれを見た上級生達はあまりにもかっこいい二人を見てやりたくなっていた。
食満留三郎
夕河!俺にもやらせろ!
猪名寺乱太郎
私もやりたい!
摂津のきり丸
俺も俺も
福富しんべえ
じゃあ僕も
      ペッタンペッタン!!!!
食満夕河
わすらはひと休みしよう
夕河達は草むらに座り、ただ忍術学園が楽しそうにしていたから二人でほのぼのと眺めていた。
食満夕河
わすらがドクツルタケにいた頃は餅つきを行なっていたけど賑やかというより悲鳴にしか聞こえないんだ
藍原大輔
フフッ。確かに俺がいる俊逸道場も夕河がいる忍術学園も仲間っていいものだな
食満夕河
それにわすの兄ちゃんが実家にいるよりあんな楽しそうにしているのを見るのは弟としていいものだな
藍原大輔
俊逸道場を誘ったから賑やかになるなぁ。まあ大人オブ大人の夕河はただ眺めているだけだがな
山田先生と土井先生は夕河達の子供というより大人みたいな会話を聞いていた。
山田先生
お前達大人みたいな会話していないで餅つきをしないか
土井先生
というか大人みたいな会話して君達はいくつなんだよ。もっと子供らしい会話しないか
藍原大輔
まあ六年生より夕河の方が大人オブ大人なんだから変わりたがらないよな
それを聞いた六年生は自分達と夕河の差別でプツンッとキレて夕河を引っ張って行った。
潮江文次郎
休んだならさっさと来い!
食満夕河
先輩達あんまり腕を引っ張らないで下さい。痛いです!
藍原大輔
やはり言葉を深く刺したか。今行くから夕河は待ってろ!
山田先生
今の発言は大輔のせいだからな
土井先生
ですね
夕河は六年生があまりにも腕を引っ張るから何言っても無駄なので仕方がないという顔で気合いを入れながら餅つきを行なっていた。
食満夕河
大輔。気合いを入れてけ!
藍原大輔
おうよ!ガンガンやったるでぃ
      ペッタンペッタン!!!!
忍たま一同
オォォ!!!
夕河と大輔のコンビネーションはピカイチだったから忍たま全員感心していた。
久々知兵助
あの二人。何か凄いね
竹谷八左衛門
というより俺達以上のコンビネーションがあって負けた気がする
学園長先生は夕河の大人すぎる性格に呆れてしまい、ため息をついていた。
善法寺伊作
学園長先生ため息なさってどうかなさいました?
学園長先生
実は大輔に餅つきを行うといいだしたのはわしなんじゃ
忍たま一同
えぇえぇぇぇぇぇ!?学園長先生が!?
全員が聞いて声を上げる。そして学園長先生が訳を話し始めた。
学園長先生
この前花火大会があったんじゃ。しかし夕河は風邪ひいて欠席だったから留三郎と二人で線香花火して花見の時は一人だけ寝ていたので留三郎も欠席して彼は一つも文句言わずにひたすら話を聞くだけってこっちが自慢してるみたいで無理矢理聞くだけは気が引くんじゃ
優里ナギメ
確かに食満夕河は忍たまの中で唯一まともだからな
留三郎の弟思いには感心し、そして夕河は疲れ切ってしまって兄弟で交代交代しながら餅つきを行なっていたら俊逸道場が来た。
沙河陽太
七夕だから星を見ながら食え!
早川魔白
そして願いを込めろ!
食満夕河
星より餅じゃないか?
藍原大輔
確かに言えてんな
夕河の落ち着いた雰囲気のある話をして留三郎は嬉しそうに見ていた。
善法寺伊作
夕河も来れて良かったね
食満留三郎
そうだな。俺と夕河の思い出がある
六年生一同
何だ?
留三郎が昔の話をしようとしたら先に乱太郎達が聞いており、夕河が話し始めた。
食満夕河
昔の話しで当時まだ5歳のわすが家族と祭りに行った時、射撃の屋台に本を持った可愛いらしい人形があって射撃が上手くないけど取ろうとしたら先に兄ちゃんに取られちまって仕方がなく別のやつ取りたかったんだが非常識な大人に銃を奪われて屋台から追い出された
猪名寺乱太郎
え?可哀想
食満夕河
泣きたくなっていたら兄ちゃんがやって来てわすが狙っていた人形をくれた
夕河の細かい説明を忍たまはほのぼのと聞いていた。
 
善法寺伊作
流石はお兄ちゃんだね
食満留三郎
まあな。家に帰ったら夕河が怖がりすぎて泣き出してしまって結局その人形は供養してもらったついであの村には兄弟共々二度と行かなくなった
食満兄弟の長く細かい説明を忍たま全員は黙々と聞いていた。
食満留三郎
兄弟水入らずに見れるな!
食満夕河
そうだな
沙河陽太
お前ら忍たま全員はガキなんだから食べ盛りとしてたくさん食えよ?
早川魔白
星を見て願え!
優里ナギメ
お前らは何なんだ!さっさと作れ!そして大食いでも競ってろ!
ナギメ師範のツッコミで夕河は呆れ返り、そして餅が出来ていた頃に流星群を見ながら夕河は一人で食べていたら留三郎がやって来た。
食満留三郎
夕河。隣はいいか?
食満夕河
いいけど兄ちゃんは伊作先輩達と食わねえのか?
食満留三郎
俺は弟であるお前と食べたいんだ。あいつらはまあ何とかしてるし
忍たま達なり、俊逸道場なりに楽しんで、そして二人で夜空の流星群を見る。
食満夕河
しかし星は綺麗だよな
食満留三郎
あぁ、本当だな
食満夕河
兄ちゃんの願いは?
食満留三郎
もちろんだ!
食満兄弟は表情をして息合わせながら答えた。
食満兄弟一同
絶対離れたくないから何回生まれ変わっても俺は夕河のお兄ちゃんになりたいくらいずっと一緒にいられますように________________________________
絶対離れたくないから何回生まれ変わってもわすは兄ちゃんの弟になりたいくらいずっと一緒にいられますように
兄弟で笑い合ったから忍術学園は純愛している食満兄弟にはほのぼのとした最高の思い出となった。
藍原大輔
俺が文次郎を脅してでも留三郎を行かせて良かったな
それは事実。夕河が一人で眺めていたから留三郎を見つけ出して連れて行く気だった。しかし文次郎と腕相撲し始めていたから兄弟水入らずにしたくて嘘ついており、仲間といるより兄弟といた方がいいと考えて無理矢理つれだし、嘘の情報を話したらしい。
摂津のきり丸
大輔さんはいい人だな
山村喜三太
兄弟水入らずで楽しんで欲しいみたいでこっちまで和むね
こうして忍術学園はわがまま言わずに気を遣ってばかりの夕河の為に提案した七夕の日に行われた餅つき大会は幕を閉じた。

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