レオナさんはキャリーバックを引きずりながら
私たちが乗る飛行機を探す
クリスマスだからかカップルの人が多く
視界が悪い
いきなり手を握られ
胸がドキッとする
私は離そうとするが
レオナさんが手に力を込めるものだから
中々手を離せない
私は観念し
手を離そうとする力を弱める
こうやって手を繋いでいると………カップルみたいだ
そんな事を思うともっと顔が赤くなる
少し歩くと金属探知機がある場所に来た
私は金属の持ち物を出し
レオナさんとそこを通る
荷物を受け取り
その場を後にした
今日は早めに起きたため
飛行機の席に座った瞬間に眠気に襲われる
あなたは代理で雇ったバイトを心配している様だ
まぁ………………無理もねぇか
さすがに二人は大変だろうと思い
二人雇ったが
その二人は少し………なんつーか
騒がしい
昨日の場面を思い出し
俺は苦笑する
あんな調子で平気なのかは分からないが
いざとなれば連絡手段もある
今はあなたとの時間を素直に楽しみたい
キャビンアテンダント(CA)に飲み物を進められ
俺は指で1を作りながらそう言う
CAは飲み物を選ばせると
近いあなたに手渡す
テーブルを出し
飲み物を置く
飲み物の蓋を開け口をつける
外の窓を見てみると
とっくのとうに空高く飛んでいた
親が時々仕事で飛行機に乗せられたものだから
今さら怖がる事なんてない
急に肩に重さが加わり
あなたが寝落ちした事に気づく
小さな寝息をたてながら眠るあなたに
少しだけ…………可愛いと思ってしまった
そろそろ眠気が溜まってきている
重たくなる瞼をゆっくり閉じて
俺も眠りにつく
少しだけあなたにくっついて
いつの間にか寝てしまっていたようだ
どれくらい寝ていたのか探るため
自分の鞄からスマホを取ろうとするが
伸ばした手が何かに引っかかる
レオナさんの腕という事に気づくのに
少しだけ時間がかかった
声を掛ければ
緑色の目が私を見つめる
信じられないくらいの距離で
こんなに近かったら
心臓の音も聞こえてしまいそうだ
レオナさんは体を起こし
私から少し離れる
やっと鞄からスマホを取り出せるようになり
時間を見てみる
私たちが乗ってからすでに1時間が経っていた
そんな事を思うと
少し胸がドキドキする
気をまぎらわせるため
さっき貰った飲み物(カフェオレ)を開ける
前はあまり好んでいなかったが
レオナさんと暮らしてから
少しずつ好きになった
一口一口味わってみるが
やはりレオナさんが作ってくれるカフェオレには
負けてる気がする
レオナさんの親はどんな人なんだろう
ラギー先輩はまだ生きていると言っていた
それなら少し会ってみたい気もする
まぁ、実家に帰りたがらないレオナさんに連れていってもらうのは無理だろう
両親が生きていた頃は
あまり外出はしなかった気がする
記念日でも家で祝う事が多く
外出したといえば
結婚記念日と私の誕生日くらいだった
レオナさんは答えを聞くと
青い海が広がる窓の向こうを見つめる
私はその姿を確認すると
暇潰し用に持ってきた恋愛小説を読む












編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。