沖縄についてからレンタカーを借り
そこらへんの店で飯を済ませ
俺達が泊まるイルミネーションホテルまで向かった
沖縄の風景を見とれるあなたを見ると
少し笑みが溢れる
今は12月のはずだが
あまり寒さを感じない
無邪気に笑うあなたは
今の歳より幼く見える
子供は苦手だが
なぜかこの笑顔は許せる
ほどなくしてホテルについた
私達はロビーで部屋の鍵を貰い
すぐに部屋に向かった
部屋は思ったより広く
二人だけだともったえないくらいだ
荷物を置いて
適当に選んだベッドの上に服を広げる
レオナさんはベッドの上からテレビをつけて
今日の天気予報を映す
レオナさんに言われ
「それもそっか」と呟き
ベッドの上に勢い良く倒れこむ
モフモフで寝心地が良さそうだ
正直疑問に思っていた事を口にする
こんなに豪華な旅行なんて
他の人とも出来たはずなのに………
レオナさんはそれだけ言い
顔をそらされた
晩飯の時間になり
俺とあなたは食堂に向かった
夜はバイキング形式らしく
俺達は好きな物を適当に運んできた
だいぶマシな体になったが
俺はまだ痩せすぎだと思ってしまう
あなたは「分かりましたよ」と呟き
もう一度バイキングで豚肉の角切りステーキを持ってきた
俺は皿にある肉を口に運び
あっという間にたいらげる
あなたも食べ終わる頃には客も少し空いてきた
あなたは俺にホテルのパンフレットを見せると
少しソワソワし始める
気持ちを言い当てると
あなたはパァと顔を明るくした
俺はそれに笑いながら
皿を片付けて席を後にした
数十分後
イルミネーションを見に外に出た
クリスマス用のイルミネーションは
まだ灯りがついてないが
結構綺麗な物だ
正直俺にとっては好都合だ
なぜなら……………
この旅行は
俺が…………告白するための物だ
ラギーやジャックには気づかれているようで
告白の仕方とか、ムードとか色々言われた
本当はクリスマスイルミネーションを見るとき
告白したかったが
クリスマスは''恋人''として過ごしたい
イルミネーションの光に当てられるあなたは
少し特別な物を感じる
俺の言葉に顔を真っ赤にした
あなたは慌てて答えを探す
………いるのかいないのか分からん
やっと喋ったあなたの言葉に
少しショックを受けてしまった
手遅れ………………だったのか
俺は結局………
いきなりあなたが手を引っ張り
人がいない場所を探りながら走らされる
やっと止まったと思ったら
いきなり名前を呼ばれる
何事かと思っていると
あなたは顔を真っ赤にしながら
こちらを向く
小さい声で言われ
何なのかさっぱりだ
俺は聞き返すと
あなたは俺と目を合わせ
もう一度同じ言葉を言った
俺…………………?
今確かに言ったよな?
俺は…………告白されたのか?
いろんな疑問が頭をよぎる
両想いで…………良いのか?
俺はあなたの体を抱きよせ
自分の真っ赤な顔を見られないようにする
俺は自分より先に告白したあなたに腹立てながら
耳元で俺の告白を言う
胸のドキドキ音は不思議と耳障りではない
だれも見てなくて良かった
…………帰ったらどうしようか
まぁ、今は気にしなくて良いだろう
やっとあなたは俺の物になったのだから












編集部コメント
引きこもりのおじさんと真面目な女子高生という組み合わせがユニーク。コンテストテーマである「タイムカプセル」が、世代の違う二人をつなぎ、物語を進めるアイテムとして存在感を発揮しています。<br />登場人物が自分の過去と向き合い、未来に向かって成長していく過程が丁寧な構成で描かれていました。