kn「 次はスマイル…と思わせといて
きりやんなんだよね ~ … 」
kn「 試験監督は1番最後、って決まりになってるから 。 」
kn「 黄色の扉だよ、行ってらっしゃい 」
ぎゅ、と握ってくれた手が暖かくて、
心配を全部希望に変えてくれるような、
そんな風が吹いた。
扉をノックするときりやんさんから応答があったため、
部屋に入った。
『 失礼します 』
kr「 お ~ あなたちゃんだ ー !!
初めて見た … そこ座って ~ 」
きりやんさんに言われた通りに座った。
kr「 はいじゃあ質問始めるよ ? 」
kr「 えーっと 、 あ 、
あなたちゃんの後悔は何ですか ? 」
『 … 妹に謝りもせず、別れてきた事です。
もう連絡する手段も無いし、話すことも出来ません 。 』
『 本当にそれで良かったのか、分からなくて。 』
あの電話を思い出して、少し。
本当にあれで良かったのかな、なんて。
今だって思ってるし、ずっと心配してる。
kr「 … 事情はよく分かんないし 、
別に問い詰めるつもりも無いけど、。 」
kr「 それがあなたちゃんの選択だったなら、
それでいいんじゃない ? 」
きりやんさんは、そう言って
きゅ、と目を細めて優しく微笑んだ。
kr「 合格 。 これで … え、5本目じゃん !
おめでと ~ ! 」
『 あ、ありがとうございます 、。 』
kr「 うん 。 次は紫の扉だからね ~
最後スマイルでしょ ? 頑張ってきてね 」
優しい微笑みが、
私の後悔を断ち切ってくれた気がした。
福寿草











編集部コメント
引きこもりのおじさんと真面目な女子高生という組み合わせがユニーク。コンテストテーマである「タイムカプセル」が、世代の違う二人をつなぎ、物語を進めるアイテムとして存在感を発揮しています。<br />登場人物が自分の過去と向き合い、未来に向かって成長していく過程が丁寧な構成で描かれていました。