午後の授業は、午前よりもやる気が出ない 。
ご飯を食べた後だから?
窓からの日差しが暖かいから?
多分、それら全部のせいだ 。
今は社会の時間 。
おじいちゃん先生だし、サボっても
別に怒られたりはしないだろう 。
誰も居ない、授業中の廊下 。
私の足音と教室から聞こえる先生の声
うるさいくらいの筆記音 。
私には関係のない事、早く保健室に行こう 。
あともうちょっとで着く …
おばあちゃん、お仕事してるのかなぁ
( ガラッ
いつも私が座っている席には
背が高い男の子が座っている 。
私が案内された席は
いつもの席の隣…つまり、男の子の隣 。
とりあえず座ってみたけれど
知らない男の子の隣なんて気まず過ぎる ……
リラックスなんて出来ないし
教室にいる方が良かったまである 。
よし、移動してもいいか聞こう 。
( ガラッ
そう言って、おばあちゃんは
保健室から出ていってしまった 。
忙しいんだなぁ 。
隣から声が聞こえた気がして
一気に状況が整理されていく 。
色んな事が起きすぎて
忘れてしまっていたけれど
今、私の隣には
謎の男の子が居るということ _____ 。
𝐧𝐞𝐱𝐭 …












編集部コメント
引きこもりのおじさんと真面目な女子高生という組み合わせがユニーク。コンテストテーマである「タイムカプセル」が、世代の違う二人をつなぎ、物語を進めるアイテムとして存在感を発揮しています。<br />登場人物が自分の過去と向き合い、未来に向かって成長していく過程が丁寧な構成で描かれていました。