ここ…が、椚ヶ丘中学校…
私のターゲットがいるところ
私の口角は上がった。
これまで誰1人任務を遂行できなかったと言われる怪物だからこそ
期待している。
「あれれ〜君もしかして転入生?」
赤い髪で鞄を肩にかけている人物がいた。
今って授業中なはずだよね?
なんでここにいんの。
「一緒に行こーよ。」
めんどかさ…。
「いやだ。」
そう言いながら私はスタスタと先を歩く。
すると後ろから蹴りの気配がしたので避けると
「へぇ、ねぇ名前なんていうの?」
「如月華恋」
「如月さんって殺し屋?」
「そう。」
「ふーん。」
あ、驚かないんだ
まぁそっか。
イリーナもいるって言ってたし。
「ってかさ、」
赤い人が何かを言おうとしたそのとき黄色いタコがきた。
「雑談はそこまでです。カルマくん、遅刻ですよ。」
なんか口うるさそう。
黄色のタコは私の方を向き
「貴方が如月華恋さんですね。私はクラス担任ですにゅるふふふ」
うわぁ…笑いかた…きも…っと思っていると
手を差し伸べてきたので
予め、このタコに聞くと言われるナイフを刻んで手に貼っといた手で
握手をすると
「へぇー、俺とおんなじことしてるー」
っと赤い髪の人は言った。
「あなたは…」
タコはそんなことを呟いてはいたけど私は素通りして、
ボロボロ校舎の中へと入った
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。