クィディッチの件が決まった翌日の授業。
私はドラコを廊下で捕まえて、頰を膨らませながら文句を言った。
私が照れ隠しに笑うと、ドラコは「ふん」と鼻を鳴らしながらも、満足げに私の頭を軽く撫でてきた。
スネイプ先生の魔法薬学
教室は湿った冷たい空気に満ち、かまどから立ち上る蒸気が妖しく揺れている。
私は理科の実験が苦手だったけど、分量を測って入れることだけは丁寧にこなした。勘と記憶を頼りに材料を投入していく。
完成した薬は、教科書通りの美しい真珠色に輝いていた。
スネイプ先生が私の釜の前に立ち、長い鼻を少し動かして匂いを確かめた。
教室が少しざわついた。スリザリン生たちから拍手が起き、
次の調合で分量がわからなくなった私は、隣のグリフィンドール席にいるハーマイオニーに小声で聞いた。
ハーマイオニーは少し驚いた顔をしたけど、すぐに優しく微笑んでくれた。
彼女は器用に私の分量を調整してくれて、丁寧に教えてくれた。本当に優しい……。
しかし、その様子をパンジー・パーキンソンがじっと睨んでいた。
パンジーの視線がだんだん尖っていくのが、私にも感じ取れた。
スネイプ先生はそんなやり取りを全て見ていたようで、黒いローブを翻しながら低く言った。
授業後、ドラコとパンジーと一緒に教室を出るとき——
パンジーが私の腕にぎゅっと絡みついてきた。
ドラコは面白そうに笑いながら横目で私を見ている。












編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。