西畑side
ジャニーズJr.祭り。
今年で2年目になるJr.だけの東京ドーム。
それだけじゃない。
今日は、あなたが活動休止を発表する日。
おかしいな。笑
俺が緊張してる。笑
あなた「大吾〜!そろそろ発表の時間やって。…どーしたん?顔怖いで。笑」
『あなたはさ、怖くないん?』
あなた「え?」
『あ、ごめん。なんでもない。』
あなた「怖くないって言ったら嘘になるよ?笑…でも、ポジティブにいきたいからさ!笑」
『そっか。笑』
藤原「あなた〜!大吾〜!」
あなた「あ、丈くん。ごめーん!今行く〜!」
藤原「ったく。なんで呼びに行った本人が帰ってこーへんねん。笑」
あなた「ごめん。ごめん。笑話し込んじゃった。笑」
道枝「やっと自分たちもYouTube開設できるんですね!」
長尾「そやな!!」
流星「8人でいっぱい動画撮ろな〜。」
あなた「そやな。笑」
『……』
あなた「大吾、なにそんなくらい顔してんの?笑」
高橋「大吾くん、怖いっすよ。笑」
『え、?俺そんな暗い顔してた?笑』
大橋「めっちゃしてたで。笑」
あなた「ファンの人の前ではすんなよ。笑」
『それはアイドルなんで大丈夫でーす。笑』
藤原「自覚もなかったやつが何言っとんねん。笑」
皆「爆笑」
スタッフ「そろそろなにわ男子の皆さん出番ですー」
藤原「よし行こか!」
みんなが返事をしてステージに向かう。
でも、そんな時でも俺は、見逃さなかった。
あなたが…
目に涙を浮かべて辛そうな顔をしてたところを。
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。