第14話

…14 倒せたから、それで
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2025/09/22 08:10 更新
裏ボスを倒したあなた。



しかし、体の状態は最悪。
あなた
…い、異能力…『死二花二祈リヲ』…ッ、
結界を体に張り、何とか血を止め、毒の回りを遅らせようとするが

症状が悪すぎて対処し切れない
あなた
や、ばい…これ、は…ほんと、…に…、
震える手で携帯を出し、何とか探偵社に連絡しようとした

その時




バァン!!と勢いよく扉が開き

誰かが走り寄ってくる
あなた
…、あ、…なた、は、ッ…
乱歩
あなた!!漸く見つけた…っ、あなた?ねぇ何この傷、!大丈夫?しっかりしてっ、
あなたの体を抱き起こし、懸命に声をかける
あなた
…乱歩、さん…ご、めん、倒せたん、だけ、ど…(薄く笑う)
乱歩
ごめんじゃない!!何でこんな、ボロボロになる迄…っ、早く、与謝野さんの所に、
あなた
…ね、ぇ、乱歩…さ…ん、私、もしかし、たら、もう乱歩さん、に…、会えなく、なる、か…も、、
乱歩
ッ!そんな事言うな!!嫌だ!!僕はもっと、あなたと…
あなた
だ、から、ね…、私、の家…の、机…に…置いて、ある、手紙…あとでっ、読ん、で…お願い…
乱歩
あなた!しっかりしてよ!!まだ死なせないからっ、だから!!頼む、行くな…お願いだから…
乱歩は涙を目に溜め、必死に言葉にする
あなた
…私、ね…乱歩さん、たち、と…仕事、できて良かっ、たよ…っ、(途切れ途切れに)
乱歩
っ!!あなた!!ねぇいかないで!!僕と、僕とまだ沢山話していないだろ!放って置かないでって、約束しただろッ!!あなた!!
ぼろぼろと、乱歩の緑色の目から、大粒の涙が流れ、

あなたの頬に落ちる

乱歩の涙で顔を濡らしながら

薄く力なく微笑むあなたの、その頬を、一筋の涙が流れる
あなた
…ら、んぽさ…わたし、…楽しかっ、た…
あなた
ちゃん、と、手紙…読んで…ね
あなた
だいじょ、ぶ…、きっと…、ぜった、い、…また、会える…か、ら…、……

息も声も弱くなる一方。




そして




ふっ、と目を閉じる
乱歩
、ね、ねぇ、あなた…?起き、てよ…ねぇ、あなた!!いかないでよッ、僕を、置いてかないでッ!!!

乱歩の涙の粒が、とめどなくあなたの額に落ち、その白い肌を濡らしていく。


もう目を閉じ、無意識の海へ溺れたあなたは、きっと、額に落ちる涙を、冷たいとすら感じていないんだろう。


ただ、救いあげてくれる、その時を、待つだけーー

乱歩
約束、したじゃないか!!目を開けなよ…いつもみたいに、お菓子を一緒に食べて、僕に微笑みかけてよ…!!
乱歩
僕はまだッ…まだっ、君に何も伝えられて、ないんだよ…?勝手に、いくなんて、許さないから…!!
乱歩
…ッ…与謝野さん、に、電話しなきゃ…ッ、まだ、まだ希望は、


プルルルルルッ




乱歩
ッ、与謝野さっ、はや、く来て…、あなたがッ…あなたと二度と逢えなく、なっちゃう…!!はやく!!
与謝野
!?〜〜、〜!!
電話の向こうから、酷く焦ったような、苦しいような、そんな声がする

それすらもう、乱歩には、ただの雑音にしか聞こえない。






ガチャッ
乱歩
…血、止めないと…。あなた、まだいかないでね…勝手に居なくなったら、僕…もう、許さないからね…




乱歩は、涙を流し、時折小さく呻き声をあげながら、



それでも、懸命に、血を止める



自分の服が汚れるとか、足が痺れるとか、そんな事を考える余裕は彼には無い



一刻もはやく、この流れる紅い血を止めて



あなたに、おかえりって



あなたが、ただいまって



ただそれだけ







乱歩
ッ、ひとりに、させないから…あなた




















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