第17話

ドラゴンの住む巨山
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2021/01/15 15:12 更新
私は、何も感じなかった痛みもそれよりも頬に感じる涼しい風が、目を開けると
ルーカス
ルーカス
………
イザベラ
イザベラ
ルー…様?
彼は宙を浮いている。

浮遊魔法だ。とても高度な技術で古代魔法の1種、この魔法を完成させた者は見たことがない。未完成でも身体を数秒間浮かせられたらいいがこの安定感と高さ、なぜこんな力を持っているのか謎が深まるばかりだ、そしてルーカスは私を地面にゆっくりと降ろした。
イザベラ
イザベラ
あの…ルー様ありがとうございます。それで…今の__
ルイス
ルイス
ばかやろう!!!
イザベラ
イザベラ
ヒャッ…ッぁルッだっ…第2王子様!?
いけない呼び捨てにするところだった。
私は突然大声で話しかけられびっくりしてしまう。
ルイス
ルイス
なんで手を出すなって言ったのに…危ない目にあってんだ!!
イザベラ
イザベラ
そっそれは…ごめんなさい…ですがッあのドラゴンには子どものドラゴンが…
ルイス
ルイス
なに?子どもだって?
そう言っていれば巣穴から出てきてしまった子どものドラゴンを見つけた。
イザベラ
イザベラ
あの子っ危ないのに…今すぐ守らなきゃ
ルイス
ルイス
おいっ勝手に動くな…
そう言って動き出しそうになった私をルイスは腕を掴んで止めた。
イザベラ
イザベラ
ですが、今すぐにでも守らないと母親のドラゴンが我が子を手にかけてしまいます!それは断じて許せません!
そう強い眼差しでルイスを見つめる。もう誰かを失ったりするのは懲り懲りだ、悲劇の喪失、辛くて苦しい気持ちは…誰にも感じて欲しくない。
ルイス
ルイス
わかっている!どちらも守ろうだがしかしどうするんだ。
イザベラ
イザベラ
聖女様はっ
ルイス
ルイス
サラは…ってルーカスお前なんで先に来てるんだ!サラを安全にこっちに移動するのに護衛につけって言っただろ!
ルーカス
ルーカス
…興味無い
ルイス
ルイス
なんだと?お前…そんな私利私欲で動いていいと思って…
そう胸ぐらに掴もうとしている勢いだが私は間に入る。
イザベラ
イザベラ
そこまで!今はそれはどうでもいいです!とにかく今はルー様お願いします。聖女様をここに連れてきてください…第2王子はドラゴンを私と共に止めましょう。
ルーカス
ルーカス
…わかった。
ルイス
ルイス
止めると言っても…相手はドラゴンだぞ…こっちが死なないように相手をしとめずにいるなんて無茶だ。
イザベラ
イザベラ
大丈夫です。第2王子様…貴方はお強い方ですから。それに、防御などお任せ下さい。私がお守りします
そう言って私は持ち前のなんとかなる精神で立ち向かう。
ルイス
ルイス
ッ…この女王一体なんなんだ!
そう言って先に走り出してしまった私をルイスが追いかけるように加勢した。

私達はルイスが剣でドラゴンの気を引き、私が氷魔法や土魔法といったもので足場を悪くしたり攻撃を防いだりと攻防戦を繰り広げた。
ドラゴンは身の使いが上手く不意を着いた攻撃もしてくる。流石賢い。
だが、ルイスはそれを逆手に取り攻撃をかわす。
ドラゴンは無駄な体力や魔力の消費をしているようだ。
ルイス
ルイス
あまり長く持たないぞ!
イザベラ
イザベラ
わかっております。
そう言いながら、ルイスがドラゴンの攻撃を剣で受け流す。私はルイスが動きやすいように土の足場を形成したり後援に徹する。
『グルル…グァッ』
ドラゴンは苦戦しているため、標的を瞬時に自分に切り替える。
イザベラ
イザベラ
こっちに来ましたね。
私は待っていましたかのように、地面に触れ氷魔法を放ち氷の壁を作り上げドラゴンを囲む。

それに怯んだドラゴンは乱雑に魔法を放った。そのひとつの方向には子ドラゴンがいた。

私は咄嗟に子ドラゴンに防御魔法を発動する。
攻撃から守れたが、自分の方が疎かになりドラゴンは氷柱のような氷の塊をこちらに向けてきた。
ルイス
ルイス
全く。他人を守るより自分の身が先だろ…
そう言って目の前に現れたルイスは氷の氷柱を剣でぶった斬る。
イザベラ
イザベラ
ルイスッ…それは貴方もですよ。
そう言ってルイスの身をこちらに引き寄せ、ドラゴンが第2波の攻撃を私が防御する。
ドラゴンは氷の壁を破って出てきた。
ルイス
ルイス
…行くぞ女王!
イザベラ
イザベラ
えぇ!
そう言って私達はドラゴンと短いようで長い時間戦いづけた。
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ライリー
ライリー
…なんて凄い。
ルーカス
ルーカス
これは…
そう崖の上に到着した。3人はこの戦闘を見て言った。
サラ
サラ
…踊ってるみたい。

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