第13話

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2026/07/27 11:50 更新




    私は今、キーフリーが
    言った言葉が忘れられない。

   『 やっぱり僕たち、運命だと思う 』

   『 やっぱり僕たち運命だったんだよ 』

   




あなた
 運命ね……    

























    まだ二人とも、小さかった頃。

    2人の間での遊びのルーティーンは
    いつも決まりきっていた。


    一緒に魔法のお勉強。

    花畑で鬼ごっこ。
    走って、転んで、笑って。

    木の枝を剣に見立てて戦闘ごっこ。

    花冠を作って遊ぶ。

    そして疲れたら花達に囲まれて眠る。








あなた
 キーフリー! 
 はやく! 
Qifrey
 ま、まってよ〜、  




    振り返って笑うと、キーフリーは
    少し息を切らしながら追いかけてくる。



Qifrey
 もう少しゆっくり 
 はしってよ〜
あなた
 やだ! 
あなた
 つかまえて
 みなさーい! 




    私はくるりと向きを変え、また走り出した。

    後ろから聞こえる足音。

    あと少し。
    あと少しで追いつかれる。



Qifrey
 捕まえたっ! 
あなた
 わっ 




    後ろからぎゅっと抱きつかれて、
    私は勢いのまま芝生へ倒れ込んだ。

    その隣にキーフリーも倒れ込み、
    二人で顔を見合わせる。



あなた
 もう!
 ずるいよ! 
Qifrey
 ずるくないもん 
あなた
 今のは反則 
 



    私はくるっと振り返って、
    キーフリーのほっぺを軽くつつく。




Qifrey
 へへっ 
あなた
 えへへへっ 
Qifrey
 あなたのキーフリーから呼ばれる名前はやいよ〜 
あなた
 キーフリーが遅いのっ 




    そう言って体を起こす。


    この花畑は人も少なくて穴場。

    おまけに風が心地いい。



    私は頬を膨らませる。

    するとキーフリーは少しだけ首を傾げて、
    じっと私の顔を見つめた。



あなた
 なあに 
Qifrey
 あなたのキーフリーから呼ばれる名前の目 
Qifrey
 僕とおんなじ色だね 




    私はぱちぱちと瞬きをする。

    そういえば、昔からよく言われていた。



あなた
 ほんとだぁ…    




    私はキーフリーの顔を覗き込む。

    透き通るような瞳。

    自分の瞳と見比べると、
    本当にそっくりだった。



Qifrey
 おなじだね 
あなた
 おなじだね 
Qifrey
 あ 
あなた
 おなじ! 
Qifrey
 ぼくたち、
 息ぴったりだね 




    心地よい風が二人の髪を揺らす。

    キーフリーは空を見上げながら、
    ぽつりと呟いた。



Qifrey
 目の色も同じで 
Qifrey
 考えることも同じ 
あなた
 すごいね 
Qifrey
 ねえ 
Qifrey
 ぼくたちって
 "運命"なんじゃないかな 
あなた
 運命……? 
Qifrey
 だってこんなに
 同じなんだよ 
あなた
 たしかに…    








Qifrey
 おおきくなったらさ 
あなた
 うん? 
Qifrey
 一緒にいようね 




    私は少し考えてから、にっと笑った。



あなた
 いいよ! 




    その返事を聞いたキーフリーは、
    とても嬉しそうに笑った。




Qifrey
 やくそく 
あなた
 うん!
 約束! 




    二人で小指を絡める。
    幼い指切り。


    そのときの私は、

   「 幼馴染と・・・・ずっと一緒に遊べる 」

    という意味で頷いただけだった。


    けれどキーフリーは違った。

    小さく結んだ約束を見つめながら、
    誰にも聞こえないくらいの声で呟く。




Qifrey
 …大人になったら 
Qifrey
 僕のお姫さまに
 なってくれるといいな 
あなた
 ん…? 
あなた
 なんか言った? 
Qifrey
 ううん 




    キーフリーは慌てて首を振る。



Qifrey
 ひみつ 
あなた
 へんなの! 




    私は笑いながらまた走り出した。

    その後ろを追いかけるキーフリーの笑顔は、
    あの日からずっと変わらないままだった。








    















    あのねキーフリー。




    実はあの時、

   「 僕のお姫さまになってくれるといいな 」

    はっきり聞こえてたんだよ。









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