第13話

13💭

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2024/06/10 11:00

昔からアイドルに憧れていた

ステージの上でキラキラな笑顔を振り撒くその姿が、私には満点の星空より、太陽より輝いて見えた



ーーーーー°・*:.。.☆ーーーーー

あなた

はぁーーーーー、！

あなた

疲れたぁ…

オーディションを受ける前…10歳くらいかな…？この頃はダンスの練習ばかりしていた

歌に関しては自分で言うのはなんだけど才能があったと思う

でもダンスはいくら練習しても自分の理想道理にならなくて、ただひたすら練習していた

お母さん

あなたの日本での下の名前〜！ご飯できたわよ！

あなた

はーい…！！

私が産まれて間も無く父が事故で他界して、母は女手一つで私を育ててくれた

パートだった母の給料では生活が厳しく、父が他界してからフルタイムで働いていた

お母さん

冷めないうちに食べちゃってね〜

あなた

…うん！

あなた

…あのね、お母さん

お母さん

ん？なぁに？

あなた

私ね、ずっとね…なりたかったものがあるの…

お母さん

うん😊

母は笑顔で私の話を聞いてくれた

アイドルになりたいと母に伝えた時、凄く緊張していたのを覚えている

母は毎日忙しそうで、いつも私の為に尽くしてくれた

そんな中、私の我儘を聞いてくれるだろうか

そんな不安が私の中にはずっとあった

あなた

実は…私ね！…あ…アイドルに…なりたいの！！

分かっている
金銭的にどれだけ苦しい状況にあるのか
でもだからこそ、私は一刻も早くアイドルになりたかった

あなた

えっと…アイドルになって、早く有名になって！お金もいっぱい稼いで､!お母さんにすっっごい贅沢をさせてあげたいの…！

私が成長して時が経つに連れて、仕事や諸々のストレスで段々疲弊していく母を見るのが幼いながらとても辛かった

あなた

だから…えっと…その…

この後、何を言っていいのか分からず口ごもってしまった

あなた

！！

少し沈黙が続いて、急に母が私のことを抱きしめてきてくれた

あなた

お、お母さん…？！

お母さん

もうっ…あなたの日本での下の名前たらっこんなにいい子に育っちゃってっ！…お母さん嬉しいよ…

あなた

お母さん…怒らないの…？

お母さん

なんで私が怒る必要があるのよ！

あなた

だって、今お母さん凄く忙しいし、おうちで過ごすお金も大変だし…私…我儘言ったから…

お母さん

我儘なんてとんでもないわ！
お金なんて…子供がそんな事気にしなくていいよっ…！

あなた

お母さん…泣いてるの…？

お母さん

そうね…あなたの日本での下の名前がこんなにいい子に育ってくれたから、ママ嬉しくて泣いちゃったわ…っ

お母さん

あなたの日本での下の名前の夢、ママ全力で応援するわ！あなたの日本での下の名前のやりたい事をやりなさい！

あなた

お母さん…っ

ずっと抱えていた不安が解消され、母の腕の中の安心感で私も泣いてしまった




その日は2人でいっぱい泣いて、いっぱい笑って、、凄く幸せな1日だったことをよく覚えている

過去編始まりました！！
ちょっと文章が多めで読みにくいですかね💦
過去編は説明することが多くてどうしても文量多くなっちゃいます🙇‍♂️🙇‍♂️ご了承ください…🙏

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第14話 14💭

ふーこ

ノンジャンル
推しが私の事推してる件について

コンテスト受賞作品

グランプリ

好きになるのはキミ限定【完結】

なぁな

編集部コメント

主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした！<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。