前の話
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甘い薫り漂うおかしの国
その国では国民達が
自由にのびのびと生きている
その国の城はチョコレートケーキ
大人達はそんなファンシーな城に
夜な夜な入っていく日があるそうな
"どうして入っていくのか"
この謎は国の子供達の心を焚きつけた
次から次へと城へ入っていく子供達
三人、四人、五十人、百人
増えていく中身と減っていく外見
その城の中には
豪華な食堂も
ジュエリーコレクションも
肖像画すらもなく
あるのは大きなホールと
百ほどの小さな小部屋だけ
その小部屋のテーブルの上には
カードが二枚
下卑た声のアナウンス
外観と内装の合わない空気を
ごちゃ混ぜにして、
ゲヱムは始まろうとしていた












編集部コメント
引きこもりのおじさんと真面目な女子高生という組み合わせがユニーク。コンテストテーマである「タイムカプセル」が、世代の違う二人をつなぎ、物語を進めるアイテムとして存在感を発揮しています。<br />登場人物が自分の過去と向き合い、未来に向かって成長していく過程が丁寧な構成で描かれていました。