頼りなさそうな上司を中に入れてから
ほんの数分後。
玄関のドアがガチャリと開いた。
任務に出ていたメンバーの一部が帰還したのだ。
次々とおかえりのコールを浴びて
3人も嬉しそうな顔を見せる。
由衣は、おかえり!と言いながら
2人へ抱きついた。
抱きつかれた2人も、
顔を見合わせてから笑い合った。
わしゃわしゃと頭を撫でられて、
こちらも随分と嬉しそうだ。
このやりとりを遠目で見守っていた
仲間達も、やれやれと顔を見合わせた。
澪音の発言に全員がさらに表情を明るくする。
全員集合するのは、1ヶ月ぶりだ。
ワイワイと全員で仲間の生還と
再会に喜びを分かち合っていた。
完全にお祭りムードの24人を
眺めながら、上司は静かに収まるのを待った
数分後
25人が全員同時に頭を下げる。
上司をそっちのけて
はしゃいでしまったことを詫びているのだ。
冷静にツッコミを入れながらも、
副リーダーがすみません、と頭を下げ直した。
先ほどの玄関での出来事もあり
この2人は特に凹んでいる。
頭を下げていたあずきの様子が少しおかしい。
すぐ隣にいた2人が異変に気付き、声をかけた。
その言葉に、全員が頭を上げる。
相変わらず、あずきの様子は変だ。
あずきを支えながら、月たちは
となりの小部屋へ移動した。
心配だという雰囲気に部屋は包まれた。
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編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。