プチパニックを起こして一気に捲したてる私に、何故か康二は不思議そうな目を向けた
康二「婚約祝いをメンバーがやってくれる言うから連れてきたんやで?」
『連れてきたんやで?
ちゃうねん!!
なんで教えてくれへんの!?』
康二「サプライズ言うたらつまらんやろ!!」
『サプライズにしていいことと悪いことがあんねん!
私がビックリして死んだらどうするん!?』
康二「こんなんで死ぬわけないやろ〜」
『こんな私にとっては異世界みたいなとこ連れてこられたら無理やわ!
ほんまそういうとこやで!?』
目の前にメンバーがいることなんてすっかり忘れていつもの調子で怒ってしまった
それをやってしまったと思ったんは、目の前の皆さんが堪えてた笑いを堪えきれなくなったから。
あっちこっちから聞こえてくるクスクス声にハッとした
あ、終わった…
ついいつもの調子で…
恥ずかしすぎて穴があったら入りたい…
けど机の下に潜る訳にもあかんから、とりあえず両手で顔を隠しておいた
無理。恥ずか死ぬ。
康二「あなた何やってるん?」
『うっさい。
あんたのせいや!』
康二「俺なんもしてへんやろ!?」
『うっさい!!
康二のせい!!もう!!』
嫌い!!
そう言った所で、誰かが笑いながら言った
ラウ「康二くんダメじゃん!
向井康二の一世一代のプロポーズなんちゃら失敗じゃん!」
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。