この作品で言う表とは読者の皆が生きている中で感じる幸福のことを言う。
あなたはとある病院で介護士をしている。
毎日患者様に囲まれて笑顔で楽しく仕事をさせてもらっている
家に帰れば彼女がいて同じ職場にも自分と仲良くしてくれる友人がいる。
どこにいても楽しくて幸せだった。
-仕事-
僕は仕事場に恵まれていた。
出勤すれば顔なじみの患者様達が「おはよう」と出迎えてくれてナースや先輩介護士も「よろしくね」と挨拶をしてくれる
なにかすれば「ありがとう」と言ってくれて辛い中にも笑顔が溢れる病棟だった。
そのせいかあなたは「笑顔」も「コミュニケーション」もあって当たり前だと感じている
実際幸せだ。例えば患者様とこんな話をする
あなた「おはよう!今日もよろしくね」
患者様「おはよう。あなたの顔を見ると安心するよ」
この短いやり取りのが続く中で必要とされていることが当たり前でここにいるのが当たり前のように感じる
-プライベート-
スーパーに行けば野菜がある
肉もお菓子も大抵は街に出れば手に入る
稼げばお金もあるし最低限度の生活も可能だ。
僕は毎日仕事して帰ったら食べて寝るのが当たり前で食べるのにも困ることは無かった。
寝床にも困らず生活には困らなかった。
だからこそ生活できるのが当たり前で感謝すら感じなくなった。
しかし物事には裏が必ず存在していて....
編集部コメント
引きこもりのおじさんと真面目な女子高生という組み合わせがユニーク。コンテストテーマである「タイムカプセル」が、世代の違う二人をつなぎ、物語を進めるアイテムとして存在感を発揮しています。<br />登場人物が自分の過去と向き合い、未来に向かって成長していく過程が丁寧な構成で描かれていました。