ラーインッ
ラインの通知音で目が覚める。
起きる時間的には問題ないけどやっぱり眉間にしわが寄ってしまう。
…この感じは藍だな、絶対あいつ。
ロック画面を見れば案の定藍の新着メッセージがあった
あ゛~、今藍の声で再生された。寝起きの脳にあの喧しボイスは厳しいって。
藍が楽しみにしてるのは例の尋問だろう。
不幸にも今日は午前しか練習がなく、午後からは自由時間になる。
…今頃うっきうきのわっくわくなんだろうなあいつ。
そう考えるとイライラしてきた。
ぬるっと背後に現れたタツ。
起きてたんかワレ
軽く頭をチョップされる
食堂に行けばいつもの2倍ぐらいにっこにこで藍に挨拶される
普通だったら挨拶を返すけど、今日に関しては無理。
藍の形のいいほっぺを引き延ばす。
ギチギチと引っ張っていた手をパっと離すと、藍は痛そうにほっぺをさする。
…涙目+上目遣いでこっち見んじゃねえ
藍の口から「やった。」と小さく聞こえる。
ガッツポーズまでしちゃってさ。あざといかよ。
そうだよ藍なんかにかまってる暇なんかないんだよ。(トキさんひどい!by藍)
小川さんの安否確認せな
…あれ?いなくね?
あの人ガチモンの赤ちゃんじゃん…
ロングスリーパーすぎる
朝ごはんを食べ終わって体育館に向かう途中、小川さんの姿が見えた。
普通に寝ぐせ可愛すぎて死ぬし、何より寝てたとはいえおんぶ後は気まずいって
こいつズケズケ聞きやがって…
小川さんあなたはメルヘンの世界の住人なんですか泣
俺の謝罪も心を無にして話した内容も覚えてないってことだよね、親密度振り出しに戻ってないか?
そんなことぐるぐる考えてたら、
小川さんが目の前にいた
小川さんは俺の肩をぽんと叩いて体育館へと入っていく。
練習が終わって、自由時間になった
じわじわと俺に近づいてくる人達。
ドンドンパフパフ~とセルフSEを言うニシさんや健太郎さん。
思ったより人が集まっている。
中には永露さんとかラリーとかいる。
小川さんは…いないっぽい。
そういう祐希さんたちの顔はややニヤけていた。
怒っているというより、何があったかを知りたい好奇心の方が強いようだ。
…もうヤダこの人達泣













編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。