第19話

16.
988
2026/03/14 15:00 更新






あなた
2人とも…







野薔薇がわたしの顔を見て、安心したように息を吐く。






釘崎野薔薇
あなたさん…!
釘崎野薔薇
おかえりなさい!
伏黒恵
おかえりなさい。

あなた
ただいま…!








久しぶりに2人に会えて、安心とともに頬が緩む。











だがそれと同時に、悠仁のことがチラついた。









自分が暗い顔をしてしまってはダメだと思い、慌てて
頭から振り払う。








あなた
…それで、2人揃ってどうしたの?

伏黒恵
五条先生から聞いたんです、昨日の夜帰ってきたって。






野薔薇も小さく頷く。





釘崎野薔薇
怪我で2、3日安静って。
釘崎野薔薇
だから、お見舞い?





野薔薇は少し首を傾げ、にっと口角を上げた。






あなた
え、わざわざ来てもらっちゃって申し訳ない…

伏黒恵
こちらこそ突然押しかけてしまって申し訳ないです。

あなた
いやいや、久しぶりに会えて嬉しいよ!






ここで立ち話もなんだから、と2人を部屋に招く。










ドアを閉めたその時、
机の上に置いたスマホが震えた。






釘崎野薔薇
誰?







スマホを手に取り、画面を見る。






あなた
…五条先生。

釘崎野薔薇
えー!









すると野薔薇は少し考えるような素振りを見せ、
そういえば、と話し始めた。







釘崎野薔薇
私、今朝任務あったんですけど、
釘崎野薔薇
忘れ物してこっち戻ってきた時、五条先生あなたさんの部屋の前をウロウロしてましたよ。

あなた
えぇ…
伏黒恵
…気持ち悪いな。
釘崎野薔薇
ほんとそうよね、怖くて声掛けられなかったわ。


あなた
…実は、さっきも先生から電話があったんだよね、








怪訝な顔をする2人に、スマホを操作しながら
出れなかったんだけど、と付け加える。









先生からメッセージを開き、思わず固まった。









あなた
……

伏黒恵
釘崎野薔薇
なんて?







画面を2人に見せる。
そこには______












『体調どう?』
『まだ寝てる?』
『大丈夫?』











朝からこれらのメッセージが、2時間おきくらいで
送られてきていた。










その下には、さっきの着信履歴。











1番下には、『気付いたら連絡して。』とだけ来ていた。









わたしを含めた、そこに居る全員が五条先生の
“らしくない”言動に困惑していた。








伏黒恵
…心配、してるんじゃないですか?
釘崎野薔薇
それにしてもすごいわね…

あなた
心配、ね…









昨晩あったことを思い返す。










それと一緒に、思わず口から声が出た。







あなた
…ねぇ、








前に座っている2人を見る。








あなた
……悠仁、のこと







2人の表情が少し強ばるのが見て取れる。








あなた
…わたしがもっと早く任務を終わらせられてたら、
あなた
サポート、出来たのかなぁとか、






自分を落ち着けるため、小さく息を吐く。





あなた
…そしたら、悠仁も死ななかったのかなぁ、とか、






あなた
…ごめん。






少しの間、部屋に沈黙が流れる。









______ああ、こんなこと、2人に言うんじゃなかった。









今の2人に言うには適切では無かった、と
後悔していると、恵がゆっくりと口を開いた。









伏黒恵
…それは違います。

釘崎野薔薇
っ、そうよ!




伏黒恵
あなたさんには責任なんてありません。







2人に真っ直ぐと見つめられ、俯いてしまう。







そっかぁ、と小さく、自分に言い聞かせるように呟いてみたものの、未だ胸の奥は重かった。





伏黒恵
…それに!






声を強める恵に、はっと顔を上げる。






伏黒恵
虎杖は、
伏黒恵
そういうこと言われるの、嫌がると思います。






静かに、でもきっぱりとした言い方だった。








隣の野薔薇も、恵の言葉に大きく頷く。






釘崎野薔薇
絶対言うわよ、
釘崎野薔薇
『先輩のせいじゃない』って。






2人の言葉に、思わず小さく笑う。





あなた
…そうだね。
あなた
(…同期を失くしたのは2人の方なのに、)







後輩2人に励ましてもらっている自分を情けなく思う。







あなた
あはは、
あなた
だめだね、わたし。
あなた
こんなんじゃ。







視線を落として、ぽつりと呟いた。






あなた
…呪術師なのに。








恵が何か言いかけた、その時。











ガチャっと音がして、部屋の扉が開いた。








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1話しか書けなかった、、、



これからはすぐ出さないで書き溜めします🥲




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