野薔薇がわたしの顔を見て、安心したように息を吐く。
久しぶりに2人に会えて、安心とともに頬が緩む。
だがそれと同時に、悠仁のことがチラついた。
自分が暗い顔をしてしまってはダメだと思い、慌てて
頭から振り払う。
野薔薇も小さく頷く。
野薔薇は少し首を傾げ、にっと口角を上げた。
ここで立ち話もなんだから、と2人を部屋に招く。
ドアを閉めたその時、
机の上に置いたスマホが震えた。
スマホを手に取り、画面を見る。
すると野薔薇は少し考えるような素振りを見せ、
そういえば、と話し始めた。
怪訝な顔をする2人に、スマホを操作しながら
出れなかったんだけど、と付け加える。
先生からメッセージを開き、思わず固まった。
画面を2人に見せる。
そこには______
『体調どう?』
『まだ寝てる?』
『大丈夫?』
朝からこれらのメッセージが、2時間おきくらいで
送られてきていた。
その下には、さっきの着信履歴。
1番下には、『気付いたら連絡して。』とだけ来ていた。
わたしを含めた、そこに居る全員が五条先生の
“らしくない”言動に困惑していた。
昨晩あったことを思い返す。
それと一緒に、思わず口から声が出た。
前に座っている2人を見る。
2人の表情が少し強ばるのが見て取れる。
自分を落ち着けるため、小さく息を吐く。
少しの間、部屋に沈黙が流れる。
______ああ、こんなこと、2人に言うんじゃなかった。
今の2人に言うには適切では無かった、と
後悔していると、恵がゆっくりと口を開いた。
2人に真っ直ぐと見つめられ、俯いてしまう。
そっかぁ、と小さく、自分に言い聞かせるように呟いてみたものの、未だ胸の奥は重かった。
声を強める恵に、はっと顔を上げる。
静かに、でもきっぱりとした言い方だった。
隣の野薔薇も、恵の言葉に大きく頷く。
2人の言葉に、思わず小さく笑う。
後輩2人に励ましてもらっている自分を情けなく思う。
視線を落として、ぽつりと呟いた。
恵が何か言いかけた、その時。
ガチャっと音がして、部屋の扉が開いた。
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1話しか書けなかった、、、
これからはすぐ出さないで書き溜めします🥲













編集部コメント
引きこもりのおじさんと真面目な女子高生という組み合わせがユニーク。コンテストテーマである「タイムカプセル」が、世代の違う二人をつなぎ、物語を進めるアイテムとして存在感を発揮しています。<br />登場人物が自分の過去と向き合い、未来に向かって成長していく過程が丁寧な構成で描かれていました。