第31話

にじゅうごわ〜白馬の王子様
527
2025/05/10 06:25 更新
薄暗い倉庫。錆びた窓から差し込む夕日が、埃を照らして舞わせていた。
椅子に縛られたロシアは、荒い息を吐きながらも、目だけは強く、怒りと困惑を湛えていた。

目の前には、無垢な笑顔を浮かべる少女──ルナ。
その手には、小さなナイフ。
ルナ帝国
アンタ。逃げたらどうなるか分かってるよね?
ロシア 🇷🇺
っ、はは、w
ロシア 🇷🇺
正気じゃねぇ、っ
ルナ帝国
だって……私、あなたが好きなの。
ルナ帝国
彼女と結ばれる未来を、邪魔されたくないの
ルナはナイフの刃先を、ロシアの頬に軽くあてた。肌をかすめた瞬間、薄く血が滲む。
ルナ帝国
私の恋がうまくいったら、解放してあげるよ?ね、簡単なことでしょ?
ロシアは何も言わず、睨みつける。その視線に、ルナが眉をひそめた瞬間──
あなた
ここかぁ!!!
ドアが破られる音と共に、光が差し込んだ。
埃の中、逆光の中に立つ少女──あなた。

彼女はピンピンで、手に何かを握りしめていた。推しの名前がびっっちり書かれたうちわだった。
あなた
探したよ!早く帰るぞー、バカ!
その言葉に、ルナの顔色が変わる。
けれど、ロシアは笑った。口元に薄く笑みを浮かべ、静かに、低く呟く。
__やっぱり、白馬の王子様うんめいのひとってのは俺を選んでくれるらしい__
ロシア 🇷🇺
勝負あったな。クソ野郎
ルナ帝国
ルナ視点
──どうして、どうして、どうして。

あなたちゃんは、私のもののはずだったのに。
こんなにも、好きで、想って、すべてを懸けたのに──。

ロシアの頬に刃を当てたとき、彼は私を軽蔑の目で見ていた。
でも、そんなのどうでもよかった。彼がおとなしくしていれば、あなたちゃんの目に私は映るはずだった。

それなのに。
あなた
ここかぁ!!!
その声が響いた瞬間、世界が崩れた。
私は反射的に振り向いて、その姿を見た。

──あなた。

逆光に照らされて、まるで物語の中の英雄みたいに。
彼女が来たのは、ロシアのため。(?)※諸説あり
私じゃない。

私の手が、震えていた。
刃が床に落ちて、乾いた音がした。
彼女の視線が、私を通り過ぎて、縛られたロシアに真っ直ぐ向けられるのを見てしまった。

怒りと嫉妬と憎しみとあの子への異常な愛情で赤黒くなって、ぐちょぐちょと聞こえないはずの音が、はっきり聞こえた気がした。
──どうして?
ロシアが、口元で笑う。
ロシア 🇷🇺
勝負あったな。クソ野郎
ルナ帝国
まだ、…

まだよ、…


何も終わってない。


私のもの…アンタがまた、油断したその時に私はあなたちゃんを自分のものにする
アンタなんかに渡さない。

私が…私が…
薄暗い地下陽で、彼女の誓いはさらに固く、強いものになった。

そう、壊れたら元の形に戻らないほど。
あなた
ねぇ、ロシア!ルナちゃんと、二人で何してたの?
いつも通りのテンションで聞いてくる彼女…うーん。
いつも通り……
ロシア 🇷🇺
まぁ、ちょっとした勝負だよ
ロシア 🇷🇺
……もう、二度とやりたくないけどな
あなた
えー!楽しそうだね、
ロシア 🇷🇺
話聞いてた?
あなた
ちな、勝ったの?
ロシア 🇷🇺
…あぁ、
彼女の瞳が俺を捉えた。

まっすぐにこちらを見てこう言った。
あなた
えぇぇぇ!?なんで、勝ったのさ!!
あなた
女の子相手なんだから負けてやれよ!!
ロシア 🇷🇺
(くそがっ、通常運転すぎるだろ)
あなた
まぁ、いい。ジュース奢れ
ロシア 🇷🇺
んで、だよ…
あなた
大声選手権。
ロシア 🇷🇺
喜んで奢りましょう。
あなた
この話題、一生使ってやろ。w
ロシア 🇷🇺
ふざけんなや、
ロシア 🇷🇺
(一生ね……)
それ、ほぼプロポーズだろ。
ロシア 🇷🇺
勝った…
日本 🇯🇵
よかったですねー
あなた
次回からはちゃんとコメディ戻るよ!
にゃんぽん 🐈🇯🇵
左足が疼くぜ!
中国 🇨🇳
珍しいタイプアルね、
ルナ帝国
次回はきっともっとコメディだ!
ロシア 🇷🇺
だが、それがいい!!
あなた
コメディ万歳🙌
フィンランド
また次回。

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