あらすじ
❤️と💜がP活により出会う
💜が元彼を知らないかと問う
❤️と💙は元恋人関係
❤️は今から💙に会いに行こうと提案する
ベッドの上、
いたずらっ子のような笑みを浮かべる彼。
そんな彼の笑みに、背筋がゾッとした。
まろちゃんを知っているか客に尋ねたら、
知っているから会いに行こうと言われた。
事が、あまりにも上手くいきすぎている。
パパ活の最初の客が、知り合いとか。
今すぐ会うとか。
揺さぶってくる。
けど、
会いたいなんて、
会えへんと分かっていたから言っただけだ。
きっと今 会ったら、 また拒絶される。
愛してもらえる訳がない。
ただ、過去に夢を見てただけ…
その時、りうちゃんが何気ないことを言うように
言葉を放った。
その時、微かに体温が上がった気がした。
『運命』
事が上手くいきすぎているんじゃない。
運命が、そう 繋げてくれたんだ。
会える、大丈夫。
きっと、愛してもらえる。
何故だか、大丈夫な気がしてくる。
りうちゃんがこちらを見る。
僕は
きっぱりと言い切った。
その時、未来は良い方向しか見えなかった。
時計は12を指していた。
こんな時間に会うことの非常識さに気付かないほど
僕は社会から切り離されていた。
根拠のある自信より、
根拠の無い自信。
なにか分かっているものより、
得たいの知れないもの。
あるかもしれない不幸よりも、
行方の分からない幸せ。
そういうのがほんと、好きだよね。
初兎ちゃんが俺の後を、笑顔で付いてくる。
まろに会えると思って。
りうらのクズさは兄譲りかもしれない。
なんて、もう居ない奴の事を考える。
ぽっけの中の物を握りしめた。
常時持ち歩いていてよかった。
折り畳み式のナイフは、使い古されていた。
フローリングに広がる赤色。
りうらから溢れた涙じゃ、薄まることはなかった。













編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。