#03 絶望の中で鈍く光る〜人類の再起①〜
おい貴様!
はっ!
貴様は何者だ!
シガンシナ区出身!
アルミン・アルレルトです!
そうか!バカみてぇな名前だな!
親が付けたのか!
祖父がつけてくれました!
アルレルト!貴様は何しにここに来た!
人類の勝利の役に立つためです!
それは素晴らしいな!
貴様は巨人の餌になってもらおう!
3列目!後ろ向け!
そうしてキース・シャーディスはどんどんと恫喝を続けた
貴様は何者だ!
トロスト区出身ジャン・キルシュタインです!
何しにここに来た!
憲兵団に入って内地で暮らすためです
そうか
貴様は内地に行きたいのか
はい
いっ
誰が座っていいと言った!
こんなところでへこたれる者が憲兵団になれるものか!
貴様は何者だ!
何しにここに来た!
ウォール・ローゼ南区ジダイ街出身
マルコ・ボッコです!
憲兵団に入り王にこの身を捧げるために来ました!
そうか
それは結構なことだ
目指すといい
だが
王は貴様の身体なんか、欲しくない
次貴様だ
貴様は何者だ

コニー・スプリンガー!
ウォール・ローゼ南区ラガコ村出身です!
逆だコニー・スプリンガー
最初に教えたはずだ
この敬礼は王やけに心臓を捧げる決意を示すものだと!

あちゃ…
貴様の心臓は右にあるのか?
🥔
おい貴様、何をやっている
貴様だ貴様に言ってるんだ!
何者なんだ貴様は!
ウォール・ローゼ南区ダウパー村出身
サシャ・ブラウスです!
サシャ・ブラウス
貴様が右手に持ってるものはなんだ
付加した芋です!
調理場にちょうど頃合いのものがあったので
つい!
貴様、盗んだのか
なぜだ、なぜ今芋を食べた
冷めてしまっては元も子もないないので
今食べるべきだと判断しました
いや、わからないな
なぜ貴様は芋を食べた
それは、なにゆえ人は芋を食べるのかという話でしょうか
あっ!
サシャは芋を半分とは思えない大きさにわけ
チッ、
半分、どうぞ
半…分
フッ…

おい…あの芋女まだ走らされてるぞ

そうだね…
すごいな、5時間ぶっ通しか
でも、死ぬ寸前まで走れって言われた時より飯抜きだと言われた時のほうが悲壮な顔したよな

ダウパー村って確か山奥にある少人数の狩猟民の村だよな

うん、
!
あれは?

脱落者だよ

開拓地への移動を願ったんだよ
そんな…
まだ初日なのに
仕方ないさ
力の無いものは去るしかない

!

!
!
また石拾いや草むしりをやりたいなんて
そういえば君は出身とか聞かれなかったけど
こいつと同じシガンシナ区だ
そうだったか、それは

てことはよ

その日もいたよな!

ちょっ…コニー

見たことあるのか!超大型巨人!
あ!
あぁ

ちょっ…とコニー…それは聞いちゃ
だから
見たことあるって
その夜は他の同期があの日…超大型巨人が現れた日のことをエレンに聞いていた

もう…みんなやめてあげよ…?
みんなもう質問はよそう思い出したくないこともあるだろう

すまん
違うぞ!
巨人なんてな、実際大したことねぇ!
俺達は立体機動装置を使いこなせるようになれば
あんなの敵じゃない!
やっと兵士として訓練できるんだ
さっきは感極まっただけだ
俺は調査兵団に入って
この世から巨人を駆逐する
奴らをぶっ殺して
おい正気か?
今お前調査兵団に入るって言ったのか?
あぁそうだ
お前は確か
憲兵団に入って楽したいんだっけ
俺は正直者なんでね
心底怯えながら勇敢気取ってやがる奴よりはよっぽど爽やかだと思うな

なんか……嫌な予感
それは俺のことか?
やめなよ!

…
おいおい
俺は別に
カーンカーン🔔
はぁ…悪かったよ
あんたの考えを否定したいわけじゃないんだ
これで手打ちにしよう
あぁ
俺も悪かったよ
ん?
!
な、なぁあんた!
あ、あ、あえっと、その見慣れない顔立ちだと思って、つい
す、すまないとても綺麗な黒髪だ
どうも
いいだろ、ほっとけよ
熱くなるとすぐ衝動的に行動する
はぁ…またそれか
そんなことよりお前髪長すぎやしねぇか?
立体機動の訓練で事故になるかもしれんぞ
分かった…切ろう
_| ̄|○ il||li

ふーんふふーん

な!おい!

何人の服で!

何拭ったんだお前!

大丈夫?コニー

あなたの下の名前!ちょうどよかった!
俺の服になんか付いてねぇか!?

大丈夫ついてない…
人との信頼だ
やっと…終わった
パン!
それしか無いけど
取っておいたの!
いや、でもまず先に水を飲まないと!
神様ですか!?
貴方が!
ちょっ
神〜!!!!
おい、何やってんだお前ら
えっと…この子は今までずっと
走りっぱなしで
お前、いいことしようとしてるだろ
え?
それは芋女のためにやったのか
お前の得たものはその労力に身あったか?
まぁいい
とにかく…こいつベッドまで運ぶぞ
貴方もいいことをするの?
こいつに貸しをつくって恩に着せるためだ
こいつの馬鹿さに期待できる
翌日
まずは貴様らの適性をみる!
これができない奴は
囮にも使えん
開拓使に移ってもらう

おいあなたの下の名前、お前昨日ちゃんと寝たよな

え?、う、うん
みんな優秀だが…ある一人だけ…
何をやっている!エレン・イェーガー!
上体を起こせ!
なんだこれ…こんなのどうやって!
嘘だろ、
基本通りやればできるはず
上手くやろうとか考えなくていい
前後のバランスに気をつけて
腰巻と足裏のベルトにゆっくり体重を乗せる
落ち着いてやればできるよ
僕にだってできたんだから
よし、今度こそできる気がする
あげてくれ…アルミン
うん
アルミンはゆっくりあげた
だが…上手くいかず
エレン!
気にしても仕方ないよ
明日できるようになればいいんだから
情ねぇ
こんなんじゃ
奴らを根絶やしにすることなんか…
もうそんな事目指すべきじゃない
何だって
兵士を目指すべきじゃないと言っている
なにも…命を投げうつことだけが戦うことじゃない
お前な!
俺はあの日
あの光景を見ちまったんだぞ!
そんな理屈で納得できると思うか!
でも、その覚悟のほどは関係ない
は?
なんでだよ
兵士になれるかどうか判断するのはエレンじゃないから
!
カーンカーン🔔
私はなにも
エレンだけ会特地に戻れと言ってるわけじゃない
心配しなくていい
その時は私も一緒に行くから
えっと…
つまり
それ貰ってもいいってことですか?

姿勢制御のコツだって?

わりぃけど俺天才だから感じろとしか言えん
俺は逆に教えて欲しいね
あんな無様な姿晒しておいて正気を保ってられる秘訣とかをよ
お前ら…
人が頭下げて頼んでるのに

でもさ…お前昨日力のないものは去ればいいって言ってなかったっけ?
くっ

あ、違ったか

才能のないやつは去るしかない、だっけ

どっちだったっけ
頼む!2人とも!
すっげぇ上手いって聞いたぞ!
ベルトルト、ライナー!
すまんが
ぶら下がるのにコツがいるとは思えん
期待するような授業はできそうにないな
そうか…
明日にかけるしか無いね…
二人は、あの…シガンシナ区の出身だよね
そうだけど
じゃあ巨人の恐ろしさを知ってるはずだ
なのにどうして兵士を目指すの?
僕はエレンと違って直接巨人の脅威を目の当たりにしたわけじゃないんだ
ただ、あんな滅茶苦茶な奪還作戦を強行した王政があることを考えるとじっとしてられなかっただけだ
そっか
二人はどこの出身なの?
僕とライナーはウォール・マリア南東の山奥の村出身なんだ
そこって!
あぁ川沿いの栄えた町とは違って
すぐには連絡がこなかった
なにせ連絡より先に巨人が来たからね
明け方だった
やけに家畜が騒がしくて
耳慣れない地響きが次第に大きくなって
いつしかそれが何かの足音だと気づいて
そうして
急いで窓を開けたら
その後はえっと…あまり良く覚えていない
みんなひどく混乱していて
お前なんだって突然そんな話すんだよ
ごめん…
つまり…僕がいいたかったのは
君たちは彼らとは違うだろってことなんだけど
彼ら?
巨人の恐怖を知らずにここにいる人たち
おい
彼らがここにいる大半の理由は
世間的な体裁を守るためだ
12歳を迎えて制裁者に回る奴は腰抜けだって
淀に流されて訓練兵になった
とは言っても僕も彼らと変わらない
安全な内地に勤務できる憲兵団狙いで兵士を選んだ
それがダメだったら全て放棄するかもしれない
僕には自分の意志がない
自分の命を大事にすることだって立派なことだよ
俺は…
帰れなくなった故郷に帰る
俺の中にあるのはそれだけだ
絶対に
なんとしてもだ
君は、
君はなんで兵士に
俺は…
殺さなきゃならねぇと思った
この手で巨人共を皆殺しにしなきゃならねぇって
そう…思ったんだ
巨人と遭遇しても
心が折れる事はなかったっていうのか?
あぁ
まぁ今となっては
兵士になれるかどうかってとこだけど
月が現れ綺麗な月明かりが現れた
ベルトの調整から見直してみろ
明日はうまくいく
お前ならやれるはずだ
エレン・イェーガーだったっけ
あぁ!
ありがとよ
ライナ・ブラウンだよな
次の日
エレン・イェーガー
覚悟はいいか
はい!
やる、俺はやる!
俺には素質がねぇかもしれねぇけど
根性だけは誰にも負けねぇ
はじめろ!
そして、上がった
理屈なんか知らん
根拠もない
でも、俺にはそれしかねぇ!
これが!
俺の武器だ!
やった!

…
できた!
うわっ!
まだ!
まだ、俺は!
降ろせ
俺は…
ワグナー
イェーガーとベルトの交換をしろ
その後
装備の欠陥だ
貴様が使用していたベルトの金具が破損していた
ここが破損するなど聞いたことはないが
新たに整備項目に加わる必要があるな
で、では
適性判断は
問題ない、修練に励め!
やった!
やったぞ!
どうだミカサ!
俺はやれる!
巨人とも戦える!
もうお前に世話を焼かれることもねぇな
なんとかなったみたいだな
目でどうだって言ってるよ
違う
え?
これで私と離れずに済んだと思ってる
安心してる
グリシャ…今日お前の息子が兵士になったぞ
To be continued....
予告
訓練兵団を卒業したエレンは
尊厳を取り戻した人類の姿を目にする
巨人に勝てる
確信したその時
人類は再び思い知る
解散式の夜ー人類の再起②ー
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編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!