第4話

仲良くしたい
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2025/02/24 03:18 更新
昼食の時間になり、柊が友達と昼食を食べていると、1人の男子生徒が口を開く。


「昨日、部活の先輩と河原町に遊びに行ったんだけど、駅の近くのカフェで柊みたいなやつがいてさ」


柊が一瞬ビクッとする。


男子生徒が柊に問う。


「お前、昨日何してた?」


柊が作り笑いをしながら嘘をつく。


「え、えぇっと…友達と遊んでた!」


男子生徒が疑うような目で見る


「なんか怪しいな」


すると、今度は柊の右隣に座っていた男子生徒が口を開く。


「そういや今日のお前、やけに暗いよな。なんかあったのか?」


柊が作り笑いをして誤魔化す。


「そ、そんなことないよ!俺はいつだって元気だ!」


3人の男子生徒が柊を疑うような目で見る。


そして、しばらくの間、沈黙が続く。


すると、柊の左隣に座っていた男子生徒が口を開く。


「実は俺、彼女出来たんだ!」


柊を含め、3人の男子生徒が驚いた顔をする。


そして、柊の右隣に座っていた男子生徒が問いかける。


「えっ?!そうだったのかよ!何年?!どこのクラス?!」


柊の左隣に座っていた男子生徒が答える。


「3年2組の佐々木恋菜さん」


すると、2人の男子生徒が声を揃えて大きな声で言う。


「め、めちゃくちゃ可愛いやつじゃねぇかー!!!」


柊の左隣に座っていた男子生徒が自慢気な顔をする。


「だろ?その人が俺の彼女なのさ!」


2人の男子生徒が羨ましそうな顔をする。


「いいなぁ〜。俺も彼女ほしいよ〜」


「俺も可愛い彼女ほしいよ〜」


3人の男子生徒は恋バナで盛り上がっていたが、柊は静かに昼食を食べていた。




全ての授業が終わり、放課後。


柊が駅に向かって歩いていると、他校の女子生徒と男子生徒が柊の前を通り過ぎた。


すると、男子生徒が柊に声をかける。


「あの…人違いだったらごめん。もしかして…柊さん…ですか?」


柊が答える。


「はい。そうですけど…」


男子生徒が笑顔になる。


「やっぱりそうだったか!ってか俺のこと覚えてる?!」


柊が首を横に振る。


「ごめん…覚えてないかも…」


男子生徒が笑いながら言う。


「じゃあ、名前聞いたら思い出すかもな!齋藤和希って知ってる?」


柊が驚いた顔をする。


「えっ?!齋藤?!」


男子生徒が答える。


「そう!俺が齋藤和希!小学生の時、よくお前と遊んでたやつ!」


齋藤和希は、柊と同じ大原野小学校出身。


そして、小学校6年生の時に涼風を避けていた。


柊が、齋藤に問いかける。


「それで、後ろにいる子は?」


齋藤が後ろを振り向く。


「えっ?もしかしてお前、この子のことも覚えてない?」


柊が女子生徒の顔をよく見る。


それは、なんと涼風だった。


柊が驚く。


「涼風?!」


齋藤が頷く。


「そう!俺たち、偶然同じ高校でさ!まあ、最初はすっごく大変だったけど」


柊が首を傾げる。


「大変…?何が?」


齋藤が答える。


「俺が琥羽ちゃんに話しかけたらさ、なぜか怖がられちゃって。慣れてもらうのに結構苦労したんだよ」


柊が納得した顔をする。


「お、俺も…涼風と仲良く出来るかな…?」


齋藤が答える。


「うーん。それは琥羽ちゃん次第じゃない?」


すると、さっきまで黙っていた涼風が口を開く。


「…いじめた人と仲良くしたくない」


柊が残念そうな顔をすると、齋藤が笑って誤魔化す。


「ま!俺も最初はこんなことをずっと言われてたぜ!俺はもう悪いやつじゃないって理解してもらうまでは!」


齋藤が涼風の方を向いて話し出す。


「琥羽ちゃんもさ、柊が怖いのはわかるけど、柊も、もう悪いやつじゃないってことだけは、頭に入れといてあげて!」


涼風が返事する。


「わかった」


齋藤が柊の方を向いて話し出す。


「そんじゃ、俺たちは帰るよ!またどこかで会えるといいな!」


そう言って、齋藤と涼風は駅に向かって歩いて行った。

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