第3話

第三話 会議
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2024/04/14 02:36 更新
東雲彰人side
モブ
なぁなぁ聞いた?草薙寧々って、レズビアンらしいぜ?
東雲彰人
…それの、何が悪いんだよ
くだらねぇとおもった
草薙が同性愛者であることに、何の非があるのかわからなかった
だから、オレは杏と一緒に草薙に気持ちを伝えに行ったんだ
本当に、それだけの理由だった
それなのに…
草薙寧々
…ありがとう、二人とも
あの笑顔が
泣きながら笑っていたあの笑顔が
脳裏に刻みついて離れない
東雲彰人
…っ、馬鹿みてぇ…
当たり前だ、あいつの恋愛対象にオレはいない
それがわかってから好きになるなんて、本当に馬鹿みてえだ
白石杏
はいは~い!みんな、私と彰人から話があるんだけどいい?
そう言って、杏が切り出す
東雲彰人
もう、みんな知ってると思うが、草薙の事だ
教室がざわめきだす
東雲彰人
あいつはあれから一度も学校に来てねえ
モブ
だからって、俺らが悪いっていうのかよ!
モブ
そうそう、草薙さん、着替えの時とかも私たちの事そういう目で見てたんでしょ…?
吐き気がする
お前らなんか、そんな目で見てるわけねえだろ
草薙にだって、選ぶ権利はある
白石杏
じゃあ、皆は異性全員そういう目で見るの?
モブ
っ、それは…
白石杏
草薙さんは、好きになる性別が違っただけで、私たちと何も変わらない
白石杏
でも、自分と違う人を受け入れるのはハードルが高いってのもわかるんだよね
白石杏
だから、みんなで勉強しない?草薙さんの事
モブ
…確かに、何も知らないのに、失礼だったよな
モブ
うん、なんか、偏見で話しちゃってたかも…
悪くなりかけてた空気は、杏が一蹴した
杏は、こういう空気を、良い空気に変える
オレにはできないことだし、それを無意識にやってるから、本当にすごいと思っている
絶対に伝えねえけど
東雲彰人
じゃ、とりあえず、各自で調べてこい
東雲彰人
それで、一週間後の放課後、もう一回こういう時間を作る
東雲彰人
お互いに調べてきたことと、思ったこと、共有する
東雲彰人
これでいいか?
モブ
うん
モブ
じゃあ、今日は解散?
東雲彰人
ああ
そういってみんなが帰りだす
白石杏
…はぁ…良かった…
東雲彰人
緊張してたのか?意外だな
白石杏
そりゃするでしょ!
白石杏
私の行動で私の事が決まるならみんなに分かってもらえなくてもしょうがないなって思えるけど
白石杏
草薙さんのことを背負ってるわけだから、皆に分かってもらえてよかったよ!
東雲彰人
…だとよ、草薙
草薙寧々
…ありがとう、白石さん
白石杏
草薙さん!?
東雲彰人
電話、つないでたんだよ
東雲彰人
草薙がどうしても聞きたいらしいから
草薙寧々
わたし、すぐ逃げちゃったから、みんなが本当にどう思ってるか知らなくて
草薙寧々
だから、しりたいって思ったの
強いな、本当に
草薙は前進をするために必死に頑張っている
オレは…
オレは、どうなんだ?

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