俺は両親から親不孝者として罵られ
中学までは育てるから
高校からは自分で生きろと言われてしまった。
話を聞くと優太も同じなようで
二人で同じ高校にいって
名前を変えて
高校生で新しい人生作ろうって
馬鹿なこといって笑った
双子はいなくなった
双子の母親は血眼になって二人を探してて、
『居場所を知ってるんだろ』と怒鳴られたが
知るわけがない
二人は二人の世界に行った
ただそれだけ
そういうものなのだろう。双子って。
いなくなった日から
あの丘に行くたびに思い出す。
まだ汚れを知らなかった頃の青色の記憶
あの頃にずっと捕らわれていたかった
けど、それと同じくあの頃に縛られて痛かった
だからこれで良かったのだ
俺等は県外のに受かったから
これからこの街を出る
もう随分言っていなかった丘に足を運び
二人で
ハーデンベルギアとローダンセの花束を丘の下に落とす
俺等は恐らくもうここには来ない。
だから最後に両手いっぱいの花束を
出会えてよかった
そしてそれは変わらぬ思い














編集部コメント
引きこもりのおじさんと真面目な女子高生という組み合わせがユニーク。コンテストテーマである「タイムカプセル」が、世代の違う二人をつなぎ、物語を進めるアイテムとして存在感を発揮しています。<br />登場人物が自分の過去と向き合い、未来に向かって成長していく過程が丁寧な構成で描かれていました。