第31話

切島くん、確保
21,826
2018/08/15 12:59
あなた

爆豪くん。

爆豪 勝己
あぁ、てめぇ、喋ってる暇あんのか、余裕だな。
あなた

無いよ、暇なんて。

近づいてくる爆豪くんは右腕を大きくあげる。

そうか、ここだ。
あなた

爆豪くん、また後でね。

私に向かって伸びてくる爆豪くんの右腕を、
私はそっと手を添えた瞬間、少し軽くジャンプする。

そのまま爆豪くんの頭に手を添え、くるりんとバク宙をしながら後方に着地する。


と、私はすぐさま切島くんとの距離を予測した。
あなた

約7m、個性は硬化。なら、

このまま近づいても問題ない。
切島 鋭児郎
?! なんだよ、今の動き!
あなた

ごめん、切島くん…捕まって!

私は切島くんに拘束バンドを見せると、ニッと笑ってみせる。

そろそろだと思っていたが、後ろからの爆豪くんの爆破が炸裂する。
それを右方向に避けて、切島くんに直撃するように仕掛ける。
切島 鋭児郎
…うぁ…
切島くんはどうやら爆破を防げず、後方に倒れる。
それを私は例のバンドで縛る。

だが、さっきの爆破の威力でわかっていた。
爆豪 勝己
おい、てめぇ、木奥…俺は無性にお前にイライラしてんだよぉ…
あなた

爆豪くん、怖い顔、してるね。

爆豪 勝己
お前の個性、使えや。
あなた

…嫌だ。

その言葉をもかき消すように、爆豪くんの爆破が私を目掛けて放たれる。
あなた

動じない私にさらにイラついたのか、爆豪くんは大きな声をあげ私に近づいてきた。

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